690。
670。
765。
僕の本番、4回目・5回目・6回目のスコアだ。
真ん中で、初めて下がってる。その次の回で、+95。
こう並べると、たぶん聞かれるのはこれだと思う。落ちた次の回で、何を変えたのか。
先に答えを書く。増やしてない。2回、やめた。
リスニングの練習をやめた。それと、Part7の後ろのほうを後回しにした。
やめたほうの話から始める。
TOEIC本番で落ちた次の回、リスニングをやめた
5/31の本番は670だった。前の回(4/19)の690から、-20。
本番で下がったのは、これが初めてだった。
中を開いたら、下がってたのはリーディングだけだった。R 320 → 285。-35。
リスニングは385。前の回の370から、+15。その時点で、本番の過去最高だった。
合計が下を向いた月に、リスニングは上を向いてた。
(この日に何を見て何を思ったかは、別の記事に書いた。ここでは、そのあとの判断の話をする。)
やめた根拠は「もう伸びない」じゃなかった
5/31の2週間後、6/13の模試で765が出た。内訳はL435/R330。
※ここ、ややこしいので先に断っておく。この記事には765が2回出てくる。6/13は模試、6/28は本番。別物です。
L435、R330。差が105。
ネックは、明らかにリーディングだった。LとRの差は、2時間の模試でも本番でも、一度も逆転したことがない。
それでも、リスニングを止めるには、もう1つ数字が要った。
当時、確実に取りたかったのは730だった。800はその先の話。
L435は、730にはもう十分すぎた。800のモデル配分(410〜420)すら超えてた。
だから、やめた。時間は全部、ネックのほうに回した。
やめる判断は、2つの数字で決まった。ネックはどこか。いまの線に、どこがもう足りてるか。
代わりにやってたのは、新しいことじゃなかった
空いた枠で何をやってたか。書き出すと、これだけだ。
- 単語(金フレ)をアプリで周回する
- 文法問題をやり直す
- 間違えた問題を、根拠を持って答えられるまで何周も
あと、6/13に自分用のドリルを1枚作った。その日の模試のPart5で外した6問を、型に分けて、和訳する前に「形か関係か構造」を取れるようにするやつだ。
新しい教材でも、新しい方法でもない。本番で765が出る直前の2週間、やってたのは基礎のやり直しだった。
上がった場所が、やってたことと一致しなかった
6/28の本番は765だった。R 285 → 360。本番の過去最高。

ただ、中の割れ方が予想と違った。
5/31(670)→ 6/28(765)|リーディングの中身
| Part | 5/31 | 6/28 |
|---|---|---|
| Part5(文法) | 67% | 67% |
| Part6(長文穴埋め) | 81% | 81% |
| Part7A(1つの文書) | 66% | 97% |
| Part7B(複数の文書) | 48% | 48% |
※IIBC公式「テスト結果」ページの正答率。Part7A/Part7Bの区分は公式のもの
文法をやり直した。Part5は67%のまま、1ポイントも動いてない。
動いたのは、長文の前半だった。
やったことと、上がった場所が、一致してなかった。
……こうなると、次の疑問はこれになる。じゃあ、いまやってることが効いてるかどうかって、どうやって分かるんだ?
TOEICの点が伸びないと、この努力が正しいのか分からなくなる
本番は、9ヶ月で6回受けた。
本番スコアの推移
| 回 | 実施日 | Total |
|---|---|---|
| 1回目 | 12/7 | 560 |
| 2回目 | 2/15 | 600 |
| 3回目 | 3/15 | 660 |
| 4回目 | 4/19 | 690 |
| 5回目 | 5/31 | 670 |
| 6回目 | 6/28 | 765 |
上がって、上がって、上がって、下がって、上がった。
いま並べると1本の線に見えるけど、登ってる最中は違った。ずっと「これで合ってるのか」だった。
同じ6回を、LとRに分けてみる
リスニングとリーディング(本番6回)
| 回 | L | R |
|---|---|---|
| 12/7 | 315 | 245 |
| 2/15 | 330 | 270 |
| 3/15 | 340 | 320 |
| 4/19 | 370 | 320 |
| 5/31 | 385 | 285 |
| 6/28 | 405 | 360 |
左の列、見てほしい。
リスニングは、6回とも一度も下がってない。
上下してたのはリーディングのほうだ。合計が上下してたんじゃなくて、Rが上下してたのが合計に出てただけだった。
やってたことは、効いてた。合計に出てなかっただけだった。
合計は、逆を向いた動きを打ち消して見せる
考えてみたら当たり前なんだけど、合計って、中で逆を向いてる2つの動きを、1つの数字にして返してくる。
片方が上がって、片方が下がったら、出てくるのは差だけだ。どっちが上がったのかは、そこで消える。
僕は9ヶ月、その差だけを見てた。
リスニングが一度も下がってないことに、9ヶ月気づかなかった。
気づいたのは、伸びたからじゃない。分けて、並べたからだった。

で、分けて並べたら、次に見たくなるのは上のほうになる。800まで、あと何が要るのか。
TOEIC800まで「あと35点」、模試の素点で数え直したら11問だった
765から800まで、あと35点。
35点って、言われても分からない。
マラソンで「あと2km」と言われても、それが何なのか体では分からない。距離の数字と、自分の足の残りが、つながらない。
ただ、ゴールの会場が見えてきた感じはある。建物が見えて、旗も見えてる。
でも、見えてるのに、あと何をどうすれば着くのかは分からない。
点じゃなく、問題数に直す
だから、点をやめて、問題数で数え直した。
これができるのは模試のほうだ。模試には素点がある。何問中何問取れたかが出る。(本番に素点はない。公式が出すのは点と、Partごとのおおよその正答率だけ。)
6/13の模試。リーディングの素点は、100問中66問だった。
R385(=800圏)に要るのは、77問。
差は、11問。
(当時のメモには「+10〜12問」と書いた。幅があるのは、点と素点の換算に幅があるから。)
35点は、壁に見える。
11問は、場所に見える。
この数え直しは、たぶん誰でもできる。模試の結果画面を開いて、いま何問取れてるか。目標の点に何問要るか。引き算するだけだ。
で、11問。取りにいけるのか。
TOEIC Part7、最後の何問かはいつも残る
先に言っておくと、僕は本番で、Part7を最後まで解けたことが一度もない。
本番のPart7、残した問題数(自己申告)
| 回 | 実施日 | 残し |
|---|---|---|
| 1回目 | 12/7 | 30問 |
| 2回目 | 2/15 | 15問 |
| 3回目 | 3/15 | 14問 |
| 4回目 | 4/19 | 16問 |
※5/31と6/28は、残した数を数えてない。だから4回分しかない
減ったのは、1回目から2回目のあいだだけだ。
そのあとは15、14、16。ほぼ動いてない。
しかも4/19は、Part7に48分あった。時間はあった。それで16問残してる。
残したまま、点は上がってた
この4回のあいだに、合計は560から690になってる。
残しは減ってないのに、点は+130動いた。
残しをゼロにするのは、点が上がる条件じゃなかった。
2つあって、僕は片方を選んだ
11問をどこから取るか。Part7には、毎回残ってる十数問がある。そこを取りにいく道は、2つあった。
- 速く解いて、解く量を増やす
- 解く量は同じで、解いた分の正答率を上げる
僕には、後者のほうが簡単だった。
速く読むのは、いまの自分にできる気がしなかった。同じ量のなかで拾い食いを減らすほうが、手が届く感じがした。
公式の結果ページで、Part7の前半(1つの文書)はこう動いてる。初回12/7が55%。6/28が97%。
どっちが正解かは言わない。速いほうが得意な人は、そっちでいい。
(Part5・Part6で時間を作ってPart7に回す話は、Part7の時間切れ対策に別で書いた。)
……ただ、ここで引っかかるはずだ。
捨てたままで、800に届くのか?
TOEIC公式の結果ページ、Readingの「最も低いPart」が5回連続で同じだった
本番を受けると、公式のサイトで結果ページが見れる。Part別の正答率が出て、その下に一文がつく。
正答率が最も低いPartはPart 7B(複数の文書)でした
これが、2/15から5回連続で同じだった。
- 2/15 … 36%
- 3/15 … 48%
- 4/19 … 48%
- 5/31 … 48%
- 6/28 … 48%
初回(12/7)だけ違った。あの回はPart5の47%が最低だった。

このページ、名指しだけじゃない。「今後に向けて」のアドバイスが載って、学習動画と練習問題へのリンクがあって、平均正答率と参考正答率範囲まで並んでる。自分の値と、全受験者の平均を、その場で見比べられる。
これは僕だけが持ってる特別なデータじゃない。受けた人は全員、自分のページで同じ行が見れる。あなたのページにも、あなたの「最も低いPart」が書いてある。
5回名指しされて、5回とも直しに行かなかった
で、僕はそこを直しに行かなかった。
理由は2つある。
1つ目。速度を上げないと決めた時点で、複数文書のところは、いまのやり方だといちばん最後に来る場所になる。
2つ目。初回はPart7に35分、4/19は48分だった。時間が13分違って、Part7Bはどっちも48%だった。時間を足しただけでは動いてない。
だから、次の一手にしなかった。
放置したんじゃない。後回しにした。順番の問題だった。
直さないまま、+205動いた
公式が5回連続で名指ししてきた場所を、僕は5回とも触らなかった。
そのあいだに、合計は560から765になった。+205。
弱点表示は、「次にここを直せ」の命令じゃなかった。
どこが弱いかは教えてくれる。でも、どこから直すかは書いてない。そこは自分で決めていい欄だった。
……で、後回しにしたぶん、精度のほうは何をどう上げたのか。
TOEIC765取れたら、単語はもう大丈夫だと思ってた
6/13の模試。自己ベストが出た回だ。
その復習で、こういう1問を落としてた。
「6年働いたあと、トロントへ戻って管理職に就いた」——その「戻った」に入る動詞を選ぶ問題だ。
正解は returned。
僕が選んだのは removed だった。
理由は、はっきりしてる。removeの中の move を見て、「移動する」だと思った。
removeは「取り除く」だ。moveを含んでるけど、移動じゃない。
removeの意味を知らなかったわけじゃない。中のmoveに引っ張られただけだった。
同じ回の復習で、同じ型が5つ出てきた
1問だけなら、事故で済ませてた。
- removed → moveに引っ張られて「移動する」
- relatively → reliablyと見間違えた
- found → refundと読んで「返金」
- installment → instrumentと読んで「楽器」
- vaccinations → vacancyと読んで「空き」
5連発だった。
難しい単語が読めなかったんじゃない。基本語が、別の基本語に化けてた。
なじみのない語を、知ってる似た語で、その場で置き換えてる。全部これだった。
分析した本人が、書いた直後に2回見逃した
ここが、いちばんきまり悪いところなんだけど。
この5つを見つけたあと、僕がメモに最初に書いた結論は、これだった。
内容ミス24問のうち純粋な知識穴はほぼ0で、9割は「あと一手の確認」で取れる
つまり「単語は分かってる。手順の問題だ」と。
あとで、自分で訂正した。2回。
installmentとvaccinationsは、手順じゃない。語を知らなかった。誤読が先で、連想はそのあとだった。
表に出てた「連想で飛びつく」が、下にある語彙の穴を覆い隠してた。しかも同じ訂正を2回してる。1回目の訂正でも、まだ足りてなかった。
765を取った回の復習を、時間をかけてやって、それでも一度見逃した。
だから、金フレに戻った。
節のはじめのほうで「基礎のやり直しをやってた」と書いたのは、これが理由だ。
765が出た日に思ったのは、「あれ、思ったよりいいぞ」だけだった。
飛び上がってはいない。
救われたのは、点じゃなかった。9ヶ月やってきたことが、無駄じゃなかったと分かったこと。それだけだった。
リスニングは一度も下がってなかった。残しは減らなかったけど、点は上がってた。公式に5回名指しされた場所は、直さなくても+205動いた。
どれも、合計を見てるあいだは分からなかったことだ。
次の本番の予測を、先に書いておく
あとで機械的に答え合わせできる形で置いておく。
- 模試のPart7の未到達は、次も8〜18問の幅に収まる(直近10回、10回ともこの幅だった)
- 本番のPart7B(複数の文書)は、48%から動かない
- 本番のPart5は、67%から動かない
- 本番のPart3は、6/28の82%より上がる
最後のPart3だけ、上がるほうに賭けてる。理由はオーバーラッピングの記事に書いた。
外れたら、外れたと書く。
決めてないことが、1つある
800 = L + R。だから、Lがどこまで行くかで、Rに要る点が決まる。
| Lがどこまで行くか | 要るR |
|---|---|
| L405のまま(本番の実績) | R395 |
| L435(模試の最高) | R365 |
| L460まで伸ばす | R340(今の360で足りる) |
リスニングをやめたまま行くなら、リーディングは395まで要る。
リスニングを戻すなら、どこまで戻すか。
どっちに重心を置くかは、まだ決めてない。
リスニングは、いまも、やめたままだ。
この記事に出てきた話の、続きと手前
- 本番で初めて点数が下がった日 … 5/31の670。「終わった」という手応えが当たってたかどうかの話
- TOEIC9ヶ月目のまとめ … 上下してたのは気のせいじゃなかった、の全体版
- Part7の時間切れ対策 … 残しを時間配分から見た場合
- これまでの記録 … 560からここまで、全部
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