4/19の本番、TOEIC 690点。過去最高。
でも、圧倒的に読解力と読むスピードが足りなかった。
Part 5の対策中心じゃ、たぶん伸びない。
長文読解で鍛えようと思って「金の読解」を開いた。
ところが、テキストに勧められていたのは、問題を解くことじゃなかった。
本番は上がってきたのに、模試は止まってた

本番のスコアは、12/7の初受験で560、2/15で600、3/15で660、4/19で690。
4ヶ月で130点上がってる。
でも模試(Abceed 2時間模試)は、1月から4月中旬まで、545〜625のレンジでずっと停滞してた。本番が右肩上がりなのに、模試の数字は動かない。
これ、何が起きてたか、自分でもよく分かってなかった。
これまでの勉強は、問題を解きまくる、だった。
公式問題集を回し、模試を解き、Part別の問題集を回す。量を増やせばどこかで突き抜ける、と思ってた。
先月の振り返りでも、同じことを書いた。量を積めば伸びる、と信じて4ヶ月やってきた話。あの状態の続きが、この記事になる。
でも、模試は止まってた。本番だけ上がる、という奇妙な状態。
グラフを置いて眺めると、止まってる線と上がってる線が、平行に走ってる。
800目指してPart 7(金の読解)を2日間やった
4/19の本番690点を見て、800を狙うと決めた。
次の本番までに何をやるかを考えて、Part 7の対策本を選んだ。「金の読解」。TEX加藤が書いたPart 7用の超特急シリーズ。
開いてみた。本文の難易度が高い。
単語は知ってるはずなのに、文脈が複雑で、読み終わった瞬間に内容が散っていく。
太鼓の達人のHardモードを叩いてる気分だった。
譜面は見える、バチも動かせる、でも追いつかない。
文字は読める。単語も構文も知ってる。
なのに、読み終わった瞬間に、内容が頭から消えていく。
煮込まれてない牛すじを噛んでる感じだった。噛んでも飲み込めない。
2日続けた。
その感覚は、消えなかった。
金の読解に「30回読め、1日3回」と書いてあった
本の中に、音読を30回繰り返す、というメソッドが書いてあった。
1日3回が目安、と。
Part 7は、まだ表現も単語も難しいものが多い。
和訳を確認するだけで、1英文あたり15分くらいかかる。
そこから音声に合わせて30回。
1英文は約1分半。1分半×30回で、45分。
途中で何度も休み、口が乾いて、目が滑る。
和訳と音読を合わせて、1英文で90分かかっていた。
1日3回どころか、1回でもきつい。
2日続けて、これは続かないと判断した。
でも30回終わったら、文の見え方がクリアになった
ここが、自分にとっての転換点だった。
30回読み終わったあとに同じ英文に目を戻すと、見え方が違っていた。
1回目に読んだ時、ぼんやりしていた中盤の文章が、意味として立ち上がる。
頭の中で日本語に組み直すんじゃなく、英語のまま意味が降りてくる場所が、文の中で増えていく。
これ、体験するまで分からなかった。
量を回す勉強じゃ、絶対に手に入らない密度だった。
問題を解きまくる勉強で模試が停滞してた理由、たぶんこれだった。
解けば「分かった」と思える。でも、本文の中の単語や構文が、口に馴染んでない。だから次の問題で同じ表現に出会っても、また初めて読むように構え直してしまう。
音読の効果は、テキストで何度読まされても、実感までは届かない。
30回口を動かしたあとの、あの「見え方が変わった瞬間」を経由しないと、たぶん分からないやつだった。
ただ、これを毎日続けるのは、無理だった。
90分×3問×7日。仕事しながら回せる量じゃない。
毎日は無理。Partを3/4に変えて、10回に減らした
3つ判断した。
- Partを7から3/4に下げる
- 音読回数を30回から10回に減らす
- Part 7は1日1個だけ維持する
Part 3/4に降ろしたのは、レベルを下げて諦めるためじゃなかった。
Part 7で30回読んだ後にできるようになっていた「ナレーターの速度に乗って意味が立ち上がる感覚」を、Part 3/4でもすらすらできるようにしたかった。Part 7と同じことを、もう一段やわらかい素材でやり直す。
10回に減らしたのは、迷ったうえでの判断。
30回まで読むと、見え方がはっきり変わる。これは確か。でも、変化を感じ始めるのは最初の10回だった。
30回×1英文と、10回×3英文。
前者の方が1英文の解像度は上がる。後者の方がいろんな表現に触れられる。
1周目は、触れる側を取った。同じ素材を磨ききるより、まずいろんな英文の中で「最初の10回で変化を感じる」を繰り返すことにした。
Part 7は完全にやめなかった。1日1個だけ続ける。
Part 3/4で土台を直しながら、本来の山にも触れ続けたかった。
この組み合わせで、1問あたりが30分まで落ちた。
中身はこんな感じ。
| 工程 | 時間 |
|---|---|
| 問題を解く | 4分 |
| 翻訳とイディオム確認 | 10分 |
| 10回の音読(オーバーラッピング) | 15分 |
| 合計 | 約29分 |
Part 3/4のスクリプトでも、1〜2語の知らない単語が出てくる。
長文の流れを間違えることもある。
Part 3/4ですらうろ覚え、というのが、やってみた最初の発見だった。
スコア帯としては730が射程で、視線は800のはずなのに、Part 3/4のスクリプトを音読しようとすると、舌が止まる単語が普通にある。
dairy products を「日用品」と訳してて、何の違和感もなく次に進んでいたことがあった。
Key Largo を「キーラー語」と読んでいた。cellarが聞き取れなくて、場所がわからないまま終わった設問もあった。
1日6パートで3時間は続かない
最初、平日3問・週末6問を目安にしてた。
1問30分だから、週末は3時間。
これは続かないな、というのが今の感触。
2週目以降は、3つに減らすかもしれない。Part 7を1個と、Part 3/4を2個。
「800を狙う」のに、1日3問だけ。
これで足りるのか、という不安はある。でも、3時間やって翌日疲れて何もできない、よりはマシな気がする。
試行錯誤の途中で、まだ答えは出てない。
音読は声を出すから、カフェでできない
もうひとつ、地味だけど大きい問題があった。
音読は、声を出す。
だから、カフェでできない。
これまで、僕は「カフェで勉強する」という仕組みを作って、それで走ってきた。
家に帰ると動けないから、仕事の後そのままカフェに行く。電車に乗ったらリスニング。それで止まらずに走れてた。
音読を始めて、その仕組みが崩れた。
自宅勉強を余儀なくされている。
家は誘惑が多い。
ソファーに寝転がる。お菓子をつまむ。気づくと、ぼーっとしてる。
カフェだったら、開いたテキストの前から動けなかった。
家だと、開いたテキストの前から動けてしまう。
これは、まだ仕組みが作れてない。
何か改善できたら、また共有します。
停滞してた模試が動いた。でも本当に効くかはまだ分からん
このやり方を始めて、模試の数字が動いた。
5/3が640。5/10が685。1週間で45点。
ただ、これがオーバーラッピングの効果なのか、たまたまだったのか、まだ判断できない。
サンプルが1週間分しかない。
本番の答え合わせは、次の受験まで分からない。
そして、もうひとつ正直に書いておくと、Part 3/4のスクリプトを音読してる時、自分の中で何が変わっていくかは、まだうまく言葉にできない。
音読しているうちに、わからなかった単語や言い回しが、80個くらい手元にメモされていた。dairyの罠、句動詞のgo overやput up、業界用語のcellarやoutage、カジュアル表現のI guessやthough。文法だと、have+物+過去分詞の使役の形が、口で再生してみて初めて腹に落ちた。
“It was popular” と “It is popular” と “It has been popular” の違いを、訳だけじゃなく、なぜこの時制なのか、というところまで取りに行くようになった。730は訳せれば取れる。800は、そのニュアンスまで拾わないと選択肢で迷う、と気づいた。
こういう気付きが、模試の45点上昇とどう繋がってるのかは、まだ自分でも分かってない。
ただ、量を回してた頃には起きてなかったことが、起き始めてる、というのは確か。
オーバーラッピングは本当に効くのか。
分からない。けど、今はこれを続けてみる。
次の本番が終わったら、またここに結果を書きにこようと思う。
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