TOEIC 音読が続かない|効果はあったけど、やり方を間違えてた話

音読、続かないんだよな。

やる気はあるはず。教材も決めてある。
なのに、勉強が手につかない。
取り掛かるまでに何十分もかかる。
気が付いたら、スマホを開いている。

前は勉強できていたのに、何が違うんだろう。
音読を取り入れてから、そんな日が増えてきた。

何が効いて、何がだめになったか、ちょっと分析してみた。

目次

カフェで音読、申し訳なくて続かなかった

前の記事「TOEIC 800、Part 3/4オーバーラッピングは本当に効くのか」で書いたけど、ここ最近の僕はカフェでオーバーラッピングをやっていた。
問題4分、翻訳10分、音読15分。
1問で29分かかる、わりと重たいサイクル。

カフェなら集中できる、と思っていた。
家より誘惑がないし、勉強する場所として体が覚えている。
実際、リスニング問題を解いて、翻訳を書き込むところまでは問題なくできていた。

無理だったのは、音読のフェーズだけ。
人の目が気になった。
周りに人がいるときは、声を出すのが申し訳なくて、小さい声で口だけ動かしていた。
気を使って音読しても、なんかやった気にもならない。

カフェの窓辺でiPadとアイスコーヒー
人の目が気になって、声を出せない音読が続いた

小さい声で周りを気にしながらやっても、効いてる感触がないんだよな。
だんだん、周りに人がいない時間帯だけ音読する、みたいな縛りが増えていった。
場所と時間、両方の制約に挟まれて、回せる頻度が落ちた。

周りに気を使って小声で口パクしてる自分。
あれは、やってないのとほぼ同じだった。

じゃあ家でやろう、それも無理だった

カフェがダメなら、家で全部やればいい。
最初はそう思った。
家なら誰もいない。声も出せる。
場所の問題は、家に持ち帰れば一発で解けるはずだった。

カフェ勉が機能してた理由を、後から並べてみる。
誘惑が少ない。
勉強する理由がある(その場所に来た時点でモードが切り替わる)。
そして、それが習慣になっていた。
この3つが揃っていたから、座れば自然に始められた。

家には、その3つがなかった。
テレビがある。食べ物がある。ソファーがある。
座る場所はあっても、勉強モードに入る場所がない。
「家で勉強をする場所みたいなのがない」というのが、いちばん近い言い方になる。

カフェで習慣化したから、場所が変わっても同じようにできるはず、と思っていた。
家でもできると思ったのは、わりと甘かった。
机に向かう前に、冷蔵庫が開く。
音読を始める前に、ソファーに沈む。
声を出すかどうか以前の問題だった。

環境が変われば、一気にできなくなる。
習慣って、たぶん場所にくっついてる。
僕が積み上げてたのは「勉強する習慣」じゃなくて、「カフェに来たら勉強する習慣」だった。

場所のレイヤーで負けてた。
じゃあ、場所を分ければ済むのか?
ここで僕は、もう一個の問題に気づくことになる。

音読の中でも、何でもやろうとしてた

場所を分ければ済むのか。
そう思ったところで、もう一個、引っかかってることがあった。
それは、音読そのものの中身の話だ。

オーバーラッピングのサイクルは、1問あたり問題4分+翻訳10分+音読15分の29分構成だった。
数字だけ見ると、ちゃんと回ってるように見える。
実際、最初の数日は手応えもあった。

でも、音読15分の中で、僕は色んなことを同時にやろうとしてた。
節の取り方を意識する。
装飾関係、つまり修飾語句がどこにかかっているか、構造を拾う。
意味も追う。
なのに音声にも遅れずについていく。
これを15分、全部いっぺんに。

やればやるほど力になるはずだった。
1週間続ければ、節も装飾も、音も意味も、全部馴染んでくるはずだった。

実際は、逆だった。
1週間続けたら、日に日に処理が重たくなった。
最初は10回やれてた音読が、5回でしんどくなった。
意味も取れてない、音も追えてない、構造も曖昧。
全部やってる気はする。でも、全部ぼんやりしてる。

なんでだろう、と思った。
教材は同じ。時間も確保してる。やる気もある。
なのに、中身がスカスカになっていく感じ。

あとで調べたら、スタンフォードのOphirって人が2009年に出した論文があって、複数のことを同時にやる人は、ひとつに集中する人に全部負ける、らしい。
研究者本人が「何で勝てるか探したけど、見つからなかった」って書いてあった。
──ああ、これだ、って思った。

たぶん、音読の中で起きてたのは、シャンプーとトリートメントを同時にやろうとしてる感じだった。
シャンプーは汚れを落とす。トリートメントは栄養を入れる。
目的が逆のものを一緒に揉み込んでも、互いを打ち消すだけで、どっちもちゃんと効いてない。
両方やってる気にはなる。けど、頭はそんなに綺麗にならない。

カフェも家もそうだった。音読の中身も、同じだった。
場所のレイヤーでも、作業のレイヤーでも、僕は全部いっぺんにやろうとしてた。

音読が続かないんじゃない。何でもやろうとして、何にもできてなかったんだ。

今日から、分けてみた

分けるって、なんとなく妥協みたいな響きがある。
一気に全部やる方が、効率いい気がする。
少なくとも、オーバーラッピング始めた頃の僕はそう思ってた。

でも、今日から、作業を場所と時間でばらしてみることにした。
マルチタスクを、シングルタスクに分解する。
それだけ。

カフェでやるのは、意味理解だけにする。
全文を翻訳して、その後に何度か読み返して、目でスムーズに意味が取れる状態まで持っていく。
ここでは音は出さない。出せないし、出さなくていい。
構造の意識も、この段階に寄せる。

家でやるのは、音だけにする。
英文の音声を開いて、10回を目標に音読する。
意味はカフェで取ってあるから、ここでは音に集中できる。

カフェのトレイにドーナツとアイスコーヒー
分けてみた日のコーヒーとドーナツ

音読の中も2モードに分けた。
すでに定着して簡単に感じるところは、本文を見ずにシャドーイング。
まだ口に馴染んでないところは、本文を見ながら、音を忠実になぞる音読。
途中でつまずいたら、音読を一旦終えてから止まって確認して、次の音読に入る。
音読中に解説に戻らない。これも、混ぜないためのルール。

始めたばかりだから、効くかどうかはまだ分からない。
けど、感覚としては変わった。

今までは、新聞を読みながらラジオを聞いてた感じだった。
どっちもぼんやり入ってきて、どっちもちゃんと頭に残らない。
それが、ラジオだけに集中できる感じになった。

たぶん、それだけのことだったんだと思う。

5/17の数字を見たら、別の顔をしてた

ちょうど分け始める前、5/17にAbceedの2時間模試を受けてた。
結果はTotal 685。前回5/10と同じで、横ばい。
数字だけ見たら、何も動いてない。

4/19の本番が690、5/3が640、5/10が685、5/17が685。
ここ2週間、止まってる。
普通ならここで、やっぱり音読意味ないかも、って思う。

でも、内訳を開いたら、別の顔をしてた。
Lが375、Rが310で、Rは2時間模試としては過去最高。
正答率も70%(140/200)で、これも過去最高。
Totalが動いてないだけで、中身は動いてた。

パート別はもっとはっきりしてた。
P7が46%から59%で+13、これは大幅改善。
塗り絵が13問あったのに、そのうち3問は当たってた。
一方でP5は80%から73%で-7、P6は81%から62%で-19、ここはほぼ崩壊。

やれたところは伸びて、やれなかったところは崩れた。
たぶん、それだけ。
音読を入れて長文に時間を回した分、P7が動いて、文法に手が回らなくなった分、P5とP6が落ちた。

効くか効かないか、まだ分からん。本番は5/31。
そこで答えが出る。
続くかどうかも、まだ分からない。
けど、今はこれを続けてみる。また書きに来る。


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