Part5の復習はしてる。解説を読めば納得できる。
なのに、模試でまた同じところを落とす。
僕も「理解してるのに解けない」がずっと続いた。
解説読んで「なるほど」。でも、次の模試でまた間違えた
解説を読む。
「これは品詞問題だったのか」と納得する。
次の問題に進む。
── で、模試で同じパターンに出くわして、止まる。
品詞問題だって知ってるのに。
僕もそうだった。
しかも、自信満々で間違えた。3回連続で。
1回目。
An ___ article という問題。
冠詞の後は名詞だろ、と思って excellence を選んだ。
正解は excellent。形容詞。
An + ___ + article。冠詞と名詞の間には形容詞が入る。
article が名詞だってことを、完全に見落としてた。
2回目。
enjoy ___ use という問題。
enjoy の後は -ing だ、と思って freeing を選んだ。
正解は free。
enjoy [free use] で、free は use を修飾する形容詞。
ルールを覚えたせいで、文の構造を見なくなってた。
3回目。
to ___ her promise という問題。
commit to だろ、と思って commit を選んだ。
正解は fulfill。
commit は「約束する」だけど、目的語に promise は取らない。
前置詞問題だと思ったら、動詞のコロケーションの問題だった。
3回とも、迷わずに選んだ。
3回とも、不正解だった。
共通点がある。
3回とも、「ルールを知っている」状態で間違えた。
冠詞の後は名詞。知ってた。
enjoyの後は-ing。知ってた。
commit to。知ってた。
知ってるのに不正解。
しかも、迷わずに。
Part5が伸びない原因は「知識不足」だと思っていた。
覚えれば解ける。量を回せば上がる。
そう思って復習を続けていた。
でもこの3問は、知識はあった。
足りなかったのは、知識じゃなかった。
── じゃあ、何が足りなかったのか。
味噌カツを食べて、気づいたこと
それに気づいたのは、TOEICとは全然関係ない場面だった。
名古屋で有名な味噌カツ屋に行ったときの話。
前日に最寄駅を調べて、駅からの徒歩ルートもざっと確認した。
「あー、こう行けばいいのね」。
簡単じゃん、と思った。
当日。駅を出た瞬間、もうわからない。
歩道橋、どっちから降りるんだっけ。
信号いくつ過ぎたら曲がるんだっけ。
店が入ってるビル、何軒目だっけ。
地図では「わかった」はずなのに。
現地では何ひとつ出てこなかった。
結局たどり着いて、味噌カツを食べてるときにふと思った。
── あ、これTOEICと同じだ。
Part5の解説を読んで、「品詞問題ね」と覚えた。
パターンはわかった。頭には入った。
でも本番で空欄を見た瞬間、どこを見ればいいかが出てこなかった。
地図で覚えた道順と、現地で足が求める判断。
── じゃあ、僕の復習は何をやっていたんだ。
解いていたんじゃない。ラベルを貼っていた
復習のやり方を振り返ってみた。
解説を読む。
「動詞問題だから動詞で、これが答えか」
「along with を覚えてたら解ける語彙問題か」
── なるほどね。次。
「これは品詞問題。名詞と形容詞の見分けだったのか」
── なるほどね。次。
「時制問題か。sinceがあるから現在完了ね」
── なるほどね。次。
50問やった。
50問全部、同じことをしていた。
答えを見る。分類する。納得する。次に進む。
「後から分類ラベルを貼る」作業の繰り返し。
本番では、分類名を教えてくれる人がいない。
問題を開いて最初に「どこを見るか」を決める練習を、1秒もしていなかった。
さっきの3問も全部そうだった。
excellence を選んだのは、「冠詞の後は名詞」というルールを知ってたから。
freeing を選んだのは、「enjoyの後は-ing」というルールを知ってたから。
commit を選んだのは、「commit to」というパターンを知ってたから。
ルールは知ってた。覚えてきた知識は間違っていない。
でも、ルールを当てはめる前に「まず何を見るか」が決まっていなかった。
じゃあ、どこを見ればよかったのか。
分類し直してみた。3つしかなかった。
見る場所で分ける3つのルート
① 副詞問題 → 修飾先を見る
動詞?形容詞?副詞?を判定してから選ぶ。
② 時制問題 → 文頭 or 副詞を見る
yesterday / since / before を探してから選ぶ。
③ 前置詞問題 → 後ろの名詞を見る
名詞の性質(人 / 物 / 時間 / 場所)を確認してから選ぶ。
両手で数えきれないくらいあると思っていた判断が、入口を変えたら3ルートに収まった。
── で、これで本当に解けるのか。
1問やってみる
The report was ___ submitted.
空欄の左右を見る。
was と submitted(過去分詞)の間。
ここに入るのは副詞しかない。
「品詞問題だ」と分類する前に、答えが出た。
見る場所が決まっていたから。
もう1問。今度は時制。
Since the new policy was introduced, the company ___ its operating costs significantly.
(A) reduced (B) has reduced (C) reduces (D) will reduce
「時制問題だ」と分類してみる。
でも4択全部、時制。それだけじゃ絞れない。
文頭を見る。
Since。
現在完了。(B)一択。
3ルートの②。文頭にsinceがあるか探す。あった。終わり。
僕はこの問題を模試で落としたことがある。
4択が全部時制だったから、1つずつ意味を考えて選んだ。
20秒かけて、間違えた。
文頭を見ていれば、3秒で終わっていた。
「時制問題だ」と分類して4択を眺め回す必要は、なかった。
もう1問。今度は語彙。
The manager asked the assistant to ___ the client about the delay.
(A) say (B) tell (C) talk (D) speak
全部「言う系」。意味で選ぼうとすると、止まる。
空欄の直後を見る。the client── 人がいる。
人を直接目的語に取れるのはtellだけ。残り3つはto someoneと前置詞が要る。
意味を考える前に、(B)一択で終わった。
この問題を読んだとき、最初に何をしようとしたか。
意味で選ぼうとしなかったか。
僕はそうだった。
それが「ラベル貼り」の名残だった。
入口が決まると、4択が1択になる瞬間がある。
知識は増えていない。見る場所が変わっただけ。
明日の15分でやること
15分でいい。
STEP 1(5分)
今日解いたPart5を2問だけ見返す。
「最初にどこを見るべきだったか」を口に出す。答えじゃなくて、視線の話。
STEP 2(5分)
入口メモを1行で残す。
「空欄の右→名詞→品詞問題」みたいに、自分の言葉で。
STEP 3(5分)
同じ型の問題を1問解く。同じ視線で判定できたら定着。
ずれたら、まだ地図を歩いているだけ。
現地を歩く回数が足りないだけ。
僕は最初、STEP 1で「どこを見るか」を言葉にできなかった。
「えーっと、品詞問題だから……」と、また分類名から入ろうとした。
3日続けたら変わった。
空欄を見た瞬間に「右」「文頭」「後ろ」のどれかが浮かぶようになった。
分類名を経由しなくなった。
知識は何も増えていない。
次に読む記事
「入口を決める」がピンときた人も、まだモヤッとする人もいると思う。
今の状況に合わせて、次の1記事を選んでほしい。
状況別|次の一手を選ぶ
- 復習の型そのものが曖昧
→ TOEIC Part5が伸びない原因|17/30から脱出する復習法【A/B/C分類】
理由:復習の順番が固定され、不安が「次の作業」に変わる。 - 文法の土台が抜けている感覚がある
→ 世界一わかりやすいTOEICテストの英文法で文法の地図をつくる
理由:入口判断の前提になる地図が揃い、迷いが減る。 - 時間切れで後半が崩れる
→ TOEIC Part7時間切れ対策|Part5,6で時間を作る方法
理由:Part5の判断を短くして、後半に時間を残せる。 - どこから直すべきか決めきれない
→ TOEIC初回330点の全体分析|Part別正答率から見えた5つの弱点
理由:現在地が見えると、優先順位が決まり動きやすくなる。 - Part5の全体像をまず掴みたい
→ TOEIC Part5の全体像-品詞問題から始める600点攻略
理由:判断の入口を学ぶ前に、Part5で何が問われるかの地図を持つ。 - 語尾で品詞を見分ける基本を固めたい
→ TOEIC Part5 品詞問題の解き方-語尾から判断する10秒攻略法
理由:判断の入口の1つ目「空欄の右を見る」の具体的な手順。
↩︎ 迷ったら、069(Part5復習のハブ)に戻って再選択する。058(一夜漬け)から来た人は、058 に戻って整理してもOK。
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