2か月目が終わった。12月6日、本試験前日。
点数は670-680点のレンジから抜け出せなかった。
でも何かが違う気がした。

これは、プレッシャーに耐えられず崩壊し、
罪悪感と免罪符の間で揺れ、
それでもやめなかった2か月目の記録です。

点数は動かなかった。でも何かが変わった
──TOEIC学習2か月目の記録

この記事は「点数が伸びない時期を知りたい人向け」です。

目次

プロローグ:2か月目が終わった(12月6日)

12月6日、金曜日。
明日が本試験だ。

点数は670-680点のレンジのまま。
11月4日に670点を取ってから、ずっとこのレンジにいる。

成果は出ていない。
でも、何かが違う気がした。

それが何なのか、まだはっきりとは分からなかった。

この2か月で、何があったのか。
振り返ってみる。

第1章:上がり続けることの怖さ(11月初旬〜14日)

11月初旬。
点数が上がり続けていた。

11月4日、670点。
人生最高記録。

「やった」
そう思った。

「700点いける」
そう信じた。

その日から、毎日ミニテストを続けた。
キクタンを900に上げた。
休まず続けた。

でも、点数は激しく上下した。

11日間のスコア推移:平均変動幅58点、最大上昇+110点、最大下落-100点

670点 → 585点 → 680点 → 510点。
激しく乱高下している。

毎日、点数を見るのが辛かった。

「今日は上がった」
「今日は下がった」
「明日は取り返さないと」

この判断が、疲労を生んでいた。

11日間、1日も休まなかった。

「いつか大きく下がる」
そう思っていた。

プレッシャーが積み重なっていた。

第2章:崩壊と、どこか安心した気持ち(11月15日)

11月15日、月曜日。
連続11日目。

「久しぶりに1時間模試をやろう」
そう思って、Abceedの1時間模試を開いた。

60分後。
採点ボタンを押した。

405点。

「え?」

もう一度見た。
405点。変わらなかった。

前日630点だったのに。
225点、消えた。

内訳を見た。

Part正答率通常
Part327%60%+
Part246%70%+
Part546%65%+
Part650%70%+

Part3で27%。
通常60%以上取れるPartで、33%も下がった。

しばらく画面を見ていた。

「やっぱり下がった」

でも、不思議なことに、
どこか安心している自分がいた。

「あーやっと終わった」

変なんだけど、そう思った。

プレッシャーが、終わった。

第3章:何もできなかった5日間(11月16-20日)

脱力の3日間(11月16-18日)

翌日から、何もできなくなった。

「3日休んで再開しよう」
そう思った。

でも結局、何もできなかった。

絶望じゃない。
脱力だった。

TOEICを開く気が起きなかった。

旅行が近づく、罪悪感と免罪符(11月19-20日)

11月19日。
旅行まで、あと1日。

ストックホルム2泊3日の旅行。
予約は学習開始の半年前にしていた。

でも、このタイミングで旅行に行くことに、
罪悪感があった。

「勉強できないから、点数下がるかも」

でも同時に思った。

「何十万もかけた旅行を、
7-8000円の試験のためにキャンセルできない」

経済的には、旅行の方が重い。
でも、気持ちの上では、TOEICの方が重かった。

罪滅ぼしに、飛行機で1時間キクタンを聞いた。

そして、免罪符を作った。

「この旅行で、英語を日常で使おう」

これを免罪符にして、旅行に出た。

第4章:免罪符のつもりが、本当の意味を持った(11月20-22日)

11月20日、ストックホルム。

入国審査で「Eat Meatballs!」と答えた。
QRコードが反応しなくて焦った。
後ろの人に助けてもらった。

中央駅で、黒人の家族に話しかけられた。
写真を撮った。

気づいたら言っていた。
「Where are you from?」

相手は笑って答えてくれた。
「We’re from Congo.」

僕も自然に返した。
「Oh, nice! We are from Japan!」

すると彼は少し驚いたように笑い、
日本に敬意を示すように軽くお辞儀をしてくれた。

その一瞬で、文化がつながったような、
不思議で温かい感覚があった。

完璧じゃない。
でも、英語が壁を一枚減らしてくれた気がした。

免罪符のつもりだった「英語を日常で使う」。
でも実際に、意味があった。

英語は、点数だけのものじゃないかもしれない。
そう思った。

第5章:帰国後、点数は元に戻った(11月23-29日)

11月23日、帰国。
勉強を再開した。

11月29日、Abceedのミニテストを解いた。
採点ボタンを押した。

680点。

405点から戻った。
でも、喜びはなかった。

11月4日に670点を取ってから、
ずっと670-680点のレンジにいる。

上には行けていない。

点数は、動いていなかった。

第6章:本試験が近づいてくる(12月初旬〜6日)

12月に入った。
本試験まで、あと1週間。

勉強は続いている。
毎日やっている。

でも点数は動かない。
成果実感もない。

不思議なのは、
やめる気が起きていないことだった。

伸びてもいないのに、止まろうとは思わない。

なんでだろう、と思った。

何かが変わった気がした。
でも、それが何なのか、はっきりとは分からなかった。

12月6日、金曜日。
前日準備をした。

受験票に証明写真を貼った。
文房具を筆箱に入れた。
QRコードで会場の場所を確認した。
Googleマップで移動ルートを見た。

前日の夜、文法本をパラパラ見た。
22時には寝た。

エピローグ:明日、本試験(12月6日)

明日が本試験だ。

点数は670-680点のレンジのまま。
成果は出ていない。

でも、何かが違う気がする。

それが何なのか、まだはっきりとは分からない。

2か月目は、成長の月ではなかった。

プレッシャーに押しつぶされ、
崩壊し、
罪悪感と免罪符の間で揺れた。

でも、やめなかった。

英語は、点数だけのものじゃないかもしれない。
そう思えた。

明日、初めての本試験。
何が起きるか、分からない。

でも、ここまで来た。
それだけは、確かだ。

この記録で触れた話

この記事は、TOEIC学習の2か月目(11月初旬〜12月6日)を振り返る記録です。点数は伸びなかったが、何かが違う気がした時期のログとして残しています。本試験の結果は3か月目の記録で扱います。

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