「英語は聞こえてるはずなのに、気づいたら何も残ってない」。300点から600点を目指す人がPart3で詰まる理由は語彙不足じゃない。受け止める用意がないから、情報が流れて消えるんだ。10秒準備シートで解決する。
TOEIC Part3が聞けない本当の理由|語彙じゃない、聞く前の準備だった
Part3は88%取れたのに、なぜか同じ形式のはずのPart4は66%で止まった。
「同じリスニングなのに、なぜ差が出た?」――この疑問からすべてが始まった。
違いは何だろう?語彙?集中力?
何度も聞き返してみて分かったのは、音自体は聞こえている。
でも、「聞く前に何を想定していたか」の違いで、理解の深さがまるで変わっていた。
違った。
「受け止める用意」――つまり、音を聞く前に「何について話すか」の準備ができているかどうかだった。
📊 実際のデータ:Part3正答率の推移
初回(準備なし):44%(17/39)← 集中切れ・Part3後半で迷子
15日目(準備シート導入):66%(6/9)← +22%改善
21日目(準備シート定着):88%(16/18)← さらに+22%改善
💡 10秒準備シートを使い始めてから、わずか6日で正答率が22%向上。
英語が聞こえても、それを受け止める用意がなければ、情報は流れて消える。
日本語でも同じだ。
例えば、上司が「昨日の件なんだけど」と話し始めたとき、それが仕事の報告なのか雑談なのか分からなければ、すぐに返せない。
TOEICの会話も同じで、「話の土台」がないと理解が追いつかない。
TOEICのPart3も同じ。
聞く前に「何について話すか」の用意をしておけば、音声が流れても迷子にならない。
😣 Part3で詰まる瞬間
こんな経験ないだろうか。
- 聞いてる途中で「あれ、今誰の話だっけ?」となる
- 会話が長くなると、最初の方を忘れる
- 選択肢を読んでる間にパニックになる
- 「聞けば分かる」のに「試験だと無理」
これ、全部「受け止める用意がない」から起きている。
🧠 問題の本質:情報が流れて消える
Part3で詰まる構造はこうだ。
❌ 準備なしで聞くと…
情報洪水のループ
- 先読みで選択肢を読もうとする
- 全部読めない → パニック
- 音声が始まる → 何も準備できてない
- 情報が流れてくる → 受け止められない
- 聞き逃す → 焦る → さらに聞けない
聞く能力はあるのに、受け止める準備ができていないから溺れる。
にっしーPart3、途中で誰が何を言ってるのか分からなくなるんだよね。最初は聞けてるのに…
チャッピーそれ、聞く能力の問題じゃないよ。聞く前の準備ができてないんだ。情報を受け止める用意がないから、流れて消えちゃう。
にっしー受け止める用意?
チャッピーうん。例えば、日本語でも「仕事の話かプライベートの話か」分からないまま会話を聞いたら、理解するのって大変でしょ?英語も同じ。聞く前に「何について話すか」の用意をしておくんだよ。
💡 TOEIC Part3対策:10秒で準備をする
チャッピーとの対話で気づいた。
Part3で必要なのは「聞く能力」じゃなくて、「聞く前の準備」だった。
音声が始まる前の10秒で、情報を受け止める用意を3つ作る。
それだけで、聞こえ方が変わる。
この10秒の準備で、頭の中に“情報を置く棚”ができる。
これがあるだけで、流れてくる音が整理されて聞こえるようになる。
📋 10秒準備シート
10秒で聞く用意を作る
□ 仕事の話 □ 日常の話
□ 配送 □ イベント □ 案内 □ トラブル対応 □ その他
📍 誰が: [話者の立場]
📍 何を: [問題/予定/依頼]
📍 次は: [これからすること]
↓
聞く用意ができる
↓
あとは音声を受け止めるだけ
📝 実践例:実際の問題で使ってみる
ここから実際の手順を見ていこう。
Part3形式の問題を使って、10秒準備シートを作る流れを体験する。
🎧 練習問題
Questions
71. What problem does the woman report?
(A) The printer is out of paper.
(B) The printer is not turning on.
(C) The printer shows an error message.
(D) The printer is printing incorrectly.
72. What does the man suggest the woman do?
(A) Wait for a technician to arrive.
(B) Use a different printer temporarily.
(C) Remove paper from the printer.
(D) Restart her computer.
73. What will the technician do?
(A) Replace the printer.
(B) Install new software.
(C) Clear the print queue.
(D) Order more supplies.
✅ 選択肢から状況を読み取る
音声が始まる前に、選択肢をざっと見る。
この時点で「会話の型」が見えてくる。
- 「printer」「technician」が繰り返し出る → 仕事の話(オフィス機器)
- 「problem」「suggest」が問われている → トラブル対応の会話
🧭 なぜシチュエーションを絞れるのか
TOEICの選択肢には、必ず「会話の目的」を示すキーワードが隠れている。
- problem / suggest / technician → トラブル発生+助言型の会話
- order / delivery / confirm → ビジネスの手配・確認
- schedule / meeting / presentation → 日程調整・会議関連
つまり、選択肢を読む目的は「単語の意味を理解する」ことではなく、
会話の型(トラブル・案内・確認・調整)を特定すること。
この型を見抜けば、音声を待たずに「話の方向」を予測できる。
📋 10秒準備シートを作る
会話の型が分かったら、10秒準備シートを作る。
この問題での10秒準備
→ 仕事の話(オフィス)
→ トラブル対応(プリンター問題)
📍 何が: どんな問題?
📍 対応: どう解決する?
📍 次は: 女性は何をする?
この準備シートがあれば、音声が流れてきたときに情報を受け止める用意がある。
パニックにならない。
🔄 復習法:聞き直しじゃなく”置き直し”
Part3の復習で大事なのは、「聞く前の準備」で作った枠を、
「聞いた後にもう一度確認して定着させる」こと。つまり、「何度も聞く」じゃなく「置く練習」だ。
ここでいう「置き直し」とは、もう一度頭の棚に情報を再配置する練習。
「聞こえたか」ではなく「正しい場所に置けたか」を確認する。
📚 効果的な復習ステップ
3ステップ復習法
10秒準備シート使用 → 音声 → 解答
聞き逃した部分は「どの場所に置くべきだったか」を確認
スクリプトを隠して音声だけ聞く → キーワードを”置く”練習
ポイントは、「聞こえたか」じゃなく「置けたか」を確認すること。
💡 Abceedでの復習Tips
- スクショで視界確保:UIが邪魔なら問題をスクショして別アプリで見る
- 2倍速はNG:最初は等倍で「置く練習」を優先
- シャドーイングより先に:まず情報を置けるようになってから音読へ
📊 Part3とPart4の違い
Part3(会話)とPart4(トーク)は形式が違うけど、10秒準備シートは両方で使える。
| 項目 | Part3(会話) | Part4(トーク) |
|---|---|---|
| 話者 | 2人 | 1人 |
| 準備のコツ | 「誰が誰に」の関係性 | 「何について話すか」の目的 |
| 聞くポイント | 問題→解決策→次のアクション | 状況→理由→次の予定 |
Part4は1人が話すから、関係性じゃなく「話の目的」を最初に掴むのがポイント。
💡 Part4の準備シート詳細は別記事で解説予定
✅ まとめ
- Part3で詰まる理由:受け止める用意がないから情報が流れる
- 解決策:10秒準備シートで聞く前に用意を3つ作る
- 準備の内容:シチュエーション(2秒)→トピック(3秒)→聞くポイント3つ(5秒)
- 復習のコツ:聞き直しじゃなく「受け止める練習」
- Part4も同じ:話者が1人になっても、準備シートは使える
Part3は語彙戦じゃなくて、準備戦。
「聞く能力」があるなら、あとは「受け止め方」を変えるだけ。
聞く前に整える、それがPart3の本質だ。
🔗 関連記事
📚 参考リンク
- TOEIC公式サイト(最新の試験情報・受験申込)
- Abceed公式サイト(Part3音声学習アプリ)
- TOEIC L&R TEST 出る単特急 金のフレーズ(Amazon・語彙対策)
- 公式TOEIC Listening & Reading 問題集(Amazon・実戦演習)
- ChatGPT公式サイト(学習パートナーとして活用)
この記事は実際の学習記録(Part3 88% / Part4 66%の経験)をもとに執筆しています。
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