「なんで…Part6が全部バツなんだ?」
画面をスクロールする。Part5の正答率87%。Part7の正答率78%。そして、Part6の正答率0%。 0%って何だ。4問全滅。 胃のあたりが重くなった。 — ## 9時10分、Part5が始まった時の感触 その日の朝、僕は珍しく調子が良かった。 問題1〜10は、ほぼ反射で解けた。品詞問題、前置詞、接続詞。全部「これだ」って分かる。指が勝手にタップしてる感じ。 「今日はいける」 そう思った。時計は見てない。見る必要がなかった。 問題11。ちょっと迷う。でも5秒で決めた。 問題12。これも分かる。 問題13。 ん? これは…どっちだ? — ## 問題13で、時計が止まった 文章は覚えてる。 “The report _____ by the end of the week.” 選択肢は4つ。 – (A) will submit – (B) will be submitted – (C) submits – (D) submitted 受動態だ。それは分かる。(B)だろう。でも待てよ、未来完了とかじゃないのか?いや、”by the end”があるから… 僕は画面を見つめた。10秒が経った。 「いや、(B)で合ってるはずだ」 タップした。 でも、確信が持てなかった。 — ## 「あと1問」という名の沼 問題14も迷った。問題15も迷った。 問題16で、初めて時計を見た。 **3分48秒** 「まだ大丈夫だな」 そう思った。Part5は4分以内が目標。あと12秒で14問解けばいい。1問あたり…計算する気にもならなかった。 問題17。これは簡単。 問題18。これも分かる。 問題19。 うわ、これ難しい。 “The manager expressed concern _____ the declining sales.” – (A) about – (B) with – (C) for – (D) on aboutか?withか? concernはaboutと一緒に使うよな。でもwithもありそうな… 僕の指が(A)の上で止まった。 頭の中で声がする。 「20秒経ったら次に行け」 でも、僕は考え続けた。 「これ、分かりそうなんだよな…」 30秒経った。(A)をタップした。 — ## 4分42秒、引き返せないライン 問題20から25は、全部この調子だった。 「分かりそう」な問題が続く。 1問に30秒。時には40秒。 時計は見てない。見たくなかった。 問題26。これは瞬殺。 問題27。これも簡単。 「ほら、やっぱり後半は簡単じゃん」 問題28。また迷う。 問題29。これは…うーん… 問題30。最後。これは分かる。 タップした瞬間、時計を見た。 **6分42秒** 心臓が一瞬止まった。 — ## Chappyの声が聞こえる「にっしー、6分42秒だって」 「…うん」 「Part6、大丈夫?」 「…分かんない」僕は深呼吸した。手のひらが少し湿ってる。 「Part6、急いで解けばいいだろ」 そう思った。でも、胸の奥に嫌な予感があった。 — ## Part6、3分17秒の崩壊 Part6に入った時、僕はもうパニックだった。 最初の文書。タイトルは”Office Renovation Notice”。 設問を見る。問題131。空欄がある。選択肢を見る。 全部同じに見えた。 「時間ない」 そう思った瞬間、集中力が切れた。 文章を読んでるはずなのに、目が文字を追ってるだけ。意味が入ってこない。 「どうせPart6苦手だし」 そう思った。最悪の思考だ。でも、止められなかった。 問題131から134まで、全部なんとなくタップした。根拠がない。ただ「これかな」って思ったやつ。 2つめの文書。”Customer Feedback Request”。 もう読む気力がなかった。 「Part7に時間残さなきゃ」 そう思って、4問を30秒で流した。 3分17秒でPart6が終わった。 — ## 結果画面を見た時の感覚 テストが終わって、結果が出るまでの30秒。 僕は「今日は良かった」と思ってた。Part5で丁寧に解いたから、正答率高いはずだ。Part7もそこそこできた。 結果が出た。 670点。 「おお!」 声が出た。最高記録だ。 詳細を見る。 Part5:87%(26/30) Part6:0%(0/4) Part7:78% 目が0%に釘付けになった。 「え…0?」 もう一度見た。やっぱり0%。4問全部バツ。 — ## 0%の内訳を見て分かったこと 問題131:僕の答え (A)、正解 (C) 問題132:僕の答え (B)、正解 (D) 問題133:僕の答え (A)、正解 (B) 問題134:僕の答え (C)、正解 (A) 全部、1つか2つズレてる。ランダムに選んだ結果だ。 解説を読んだ。 問題131〜134の文書は、最後の段落に結論があるタイプだった。急いで読んだ僕は、最後まで読んでなかった。 「時間があれば解けたかもしれない」 そう思った。でも、時間はなかった。 — ## Part5に6分42秒かけた理由 なんで僕は、Part5に6分42秒もかけたんだろう。 後から振り返ると、理由は1つだった。 **「分かりそう」という錯覚** 問題13も、問題19も、問題28も、全部「あと10秒考えれば分かる」気がした。 でも、実際は分からなかった。 30秒考えても、40秒考えても、確信は持てなかった。 結果だけ見れば、87%(26/30)は高い。でも、内訳を見ると違う。 最初の10問:10/10(100%) 中盤の10問:9/10(90%) 後半の10問:7/10(70%) 後半で時間をかけたのに、正答率が下がってる。 時間をかければ正答率が上がる、というのは幻想だった。 — ## 670点の内訳を冷静に見る
| Part | 正答率 | 時間 | 僕の感覚 |
|---|---|---|---|
| Part5 | 87% | 6分42秒 | 「丁寧に解いた」 |
| Part6 | 0% | 3分17秒 | 「パニックだった」 |
| Part7 | 78% | 残り全部 | 「普通」 |
「670点すごいじゃん!」 「でもさ、Part6が0%で…」 「あー、時間なくなったんだ」 「うん。Part5に6分もかけちゃって」 「…にっしー、それってさ」 「ん?」 「『丁寧に解く』って言い訳してるだけじゃない?」 「…」 「本当は、決められなかっただけでしょ?」その言葉が、胸に刺さった。 Chappyは続けた。
「迷ったら次に行く。それができないから、時間がなくなるんだよ」 「でも、分かりそうな問題だったんだよ」 「分かりそう、って思ってる時点で、分かってないんだよ」僕は何も言えなかった。 — ## まだ解決してない問題 この記事を書いてる今(11月24日)も、僕はまだ同じ問題を抱えてる。 先週のテストでも、Part5に5分18秒かけた。目標は4分以内なのに。 「あと1問」の誘惑は、まだ強い。 「これは分かる」という確信が、いつも僕を裏切る。 でも、少なくとも1つだけ分かったことがある。 **時間を守ることと、正答率を上げることは、別物だ** 87%取っても、時間をオーバーしたら意味がない。 70%でも、4分で終われば、それが正解だ。 これを、頭じゃなくて、体で理解するのに、あとどれくらいかかるんだろう。 — ## 今の僕の目標 Part5:4分以内、70%以上 Part6:8分、50%以上 Part7:残り時間、75%以上 この時間配分を、1回でいいから守りたい。 670点じゃなくてもいい。650点でもいい。 「時間配分を守れた」というテストを、1回経験したい。 それができたら、たぶん次のステージに進める。 今はまだ、その途中だ。 —
この日学んだこと
- 「分かりそう」は時間泥棒
- Part5で3分オーバー = Part7で10問失う
- 時間配分を守ることは、正答率より優先される
- でも、まだ僕はそれを体で理解してない
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