TOEICを勉強しているのに伸びない。「才能がないのかも」そう思った。
でも違った。問題を解くだけで、振り返らなかっただけだった。
この記事は、
勉強しているのに手応えがなくなった人向けの記録です。
TOEIC勉強してるのに伸びない理由|チャーハンで気づいた振り返りの欠如
問題を解いた。
参考書も何冊かやった。
勉強時間も、それなりに取った。
それでも、点数が伸びない。
「才能がないのかもしれない」
そう思った。
TOEIC勉強しているのに伸びない状態
当時の僕は、こんな状態だった。
- 問題は解いている
- 参考書も何冊かやった
- 勉強時間もそれなりに取っている
でも、点数が伸びない。
同じミスを繰り返す。
勉強しているのに手応えがない。
「自分には向いていないのかも」
そう思うようになった。
学生時代の社交ダンスで感じたこと
学生時代、社交ダンスをやっていた。
なぜあのときは、あんなに早く身についたのか。
今なら理由がわかる。
試行回数が、圧倒的に多かった。
—試行回数で行けるところ、行けないところ
試行回数が多いと、次のことは起きる。
動きを覚える
↓
解説を読めば理解できる
↓
たまにうまくいく
TOEICで言えば、こうだ。
単語を覚える
↓
解説を読んで「なるほど」と思う
↓
問題によっては正解できる
ここまでは、量で行ける。
僕も、最初はそれで少し伸びた。
でも、あるところで止まった。
点数が安定しない
↓
同じミスを繰り返す
↓
勉強しているのに手応えがない
これは能力の問題ではなかった。
やりっぱなしになっているだけだった。
振り返らないと「正しさ」は生まれない
踊るだけ、解くだけでは、
「何が正しかったのか」がわからない。
正しさがわからないと、
・次に何を変えればいいか
・どこを修正すべきか
が見えない。
これは、うまくなる過程には
プレイヤー的側面とマネージャー的側面がある、
という話でもある。
プレイヤー:やる、動く、解く
↓
マネージャー:振り返る、判断する、次を決める
多くの人はプレイヤーとしては頑張っているが、
マネージャーが不在のまま進んでしまう。
僕もそうだった。
問題は解いてたけど、振り返ってなかった。
次に何を変えるかも決めてなかった。
チャーハンの話をしてみる
ここで、料理の話をしたい。
初めてチャーハンを作るとき、
レシピがあっても、
レシピを書いた人と同じ味にはならない。
火力が違う
↓
フライパンが違う
↓
米の水分量が違う
↓
作る人の感覚が違う
だから途中で味見をする。
「ちょっと薄いな」
「水分多いな」
ここで大事なのは、
味見だけして終わらないことだ。
最後まで作って、最後まで食べる
差分を見るだけでは足りない。
最後まで作る
↓
最後まで食べる
この「一周」があって初めて、
全体としてどうだったかがわかる。
社交ダンスなら「踊り切ること」。
TOEICなら「最後まで解くこと」。
途中でやめてしまうと、
全体のズレは見えない。
僕も、最初はPart5だけ解いて終わっていた。
Part7まで解くと疲れるから。
でも、それだと全体のバランスが見えなかった。
「Part5は取れるけど、Part7で崩れる」
このズレに気づけなかった。
チャーハンの話をまとめると
ここまでの話を、チャーハンでまとめるとこうなる。
- 材料をそろえる → 単語・文法
- 炒める → 問題を解く
- 味見する → 振り返る
- 最後まで食べる → 模試を一周する
自分は、
味見はしていたけど、
最後まで食べていなかった。
伸びる人は、全部を変えない
チャーハンがうまくならない人は、
次の一皿で全部を変えようとする。
塩も
↓
火力も
↓
油も
でも、うまくなる人は違う。
「次は火を弱めてみよう」
↓
「今回は塩だけ意識しよう」
変えるのは一箇所だけ。
TOEICも同じだ。
次は設問先読みを減らす
↓
次は動詞だけ意識して聞く
↓
次は最後の一文まで読む
全部は変えない。
僕も、最初は「次は全部完璧にやろう」と思ってた。
でも、全部変えると、何が効いたのかわからない。
ある日、Part3だけに絞った。
「次は動詞だけ意識して聞く」
それだけを決めた。
結果、Part3が安定するようになった。
たった一つ変えただけで。
点数が伸びなかった理由|振り返りの記録がなかった
僕が点数で止まっていた時期。
振り返ってみると、こんな状態だった。
- 問題を解く(プレイヤー)
- 答え合わせをする(プレイヤー)
- 「間違えた」と思う(プレイヤー)
- 次に何を変えるか決めない(マネージャー不在)
プレイヤーとしては頑張っていたが、
マネージャーが不在だった。
だから、同じミスを繰り返していた。
ある日、気づいた。
「今日の勉強、終わったあとに『次は何を変えるか』決めてなかった」
二択で止まる癖も、
今思えば同じ構造だった。
判断基準を決めていなかっただけ、という話は別の記事で整理している。
その日から、振り返りの記録をつけ始めた。
—振り返りの記録をつけ始めた結果
ある日から、毎日数分だけ、こんな記録をつけ始めた。
今日の問題:何を解いたか
気づき:どこで詰まったか
次に変えること:一つだけ
たったこれだけ。
でも、これを続けた。
しばらくすると、変化が見えてきた。
Part3が安定するようになった。
時間配分も改善した。
点数も、少しずつ上がり始めた。
ただ、今振り返ると、
変化の本体は点数ではなく、
「次に何を変えるかを毎回言語化できるようになったこと」だった。
英語力が急に伸びたわけじゃない。
振り返りの記録をつけ始めただけ。
TOEICは才能の試験ではない
TOEICは
・問題をたくさん解いた人
・センスがある人
が勝つ試験ではない。
一周して、次に何を変えるかを決められる人が伸びる試験だ。
もし今、
勉強しているのに伸びないと感じているなら、
足りないのは才能ではない。
もしかしたら、
味見をやめているだけかもしれない。
最後に一つだけ問いを置いておく
今日の勉強は、
「終わったあとに、次は何を変えるか」
決めただろうか。
それが決まっていれば、
チャーハンは、少しずつ必ずうまくなる。
TOEICも同じだ。
—明日から始める:振り返りの記録テンプレート
今日から使える振り返りテンプレート
今日の問題:(何を解いたか)
気づき:(どこで詰まったか)
次に変えること:(一つだけ)
💡 一つだけ変える。全部は変えない。それが伸びる人の共通点。
状況別:次に読む記事
あなたの状況に合わせた次の記事
- 二択で止まる癖を直したい → 054_TOEIC二択で外す人の勘違い
- 振り返りの具体的な方法を知りたい → 012_TOEIC模試をさらに効果的にする復習法
- 300-500点で伸び悩んでいる → 051_TOEIC300-500点が伸びない理由|土台が整ってないだけ
- 勉強を続けているのに点数が下がった → 020_TOEIC点数が下がった時の対処法
- 毎日やってるのに疲労で崩壊した → 044_TOEIC連続11日目の崩壊|量から質への転換
この記事のまとめ
- TOEIC勉強しているのに点数が伸びなかった
- 原因は「振り返りの欠如」。マネージャー不在の状態だった
- チャーハンの比喩:味見だけじゃなく、最後まで作って食べる
- 伸びる人は全部を変えない。一つだけ変える
- 振り返りの記録をつけ始めて、少しずつ改善が見えてきた
- TOEICは才能の試験じゃない。一周して次を決められる人が伸びる
勉強しているのに伸びない時、
足りないのは才能ではない。
味見をやめているだけ。
今日の勉強が終わったら、5分だけ時間を取って、
「次は何を変えるか」を決めてみてほしい。
それだけで、チャーハンは少しずつうまくなる。
TOEICも同じだ。
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▶ 044_TOEIC連続11日目の崩壊|量から質への転換
▶ 020_TOEIC点数が下がった時の対処法
この記事は実際の学習記録と、振り返りノートをもとに書いています。個人差はありますが、振り返りの習慣で伸び方は変わります。
—次に読むべき記事
振り返りの重要性がわかったら、次は具体的な復習法を知って実践してみましょう。
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