TOEIC試験後に習慣の糸が緩んだ話|年末モードで立て直す最低ライン
—この記事は「試験後に習慣が途切れそうな初心者向け」です。
この記事で使う用語
- Part5:TOEICリーディングセクションの文法・語彙問題。30問、1問10-20秒で解く短文問題
- Part3:TOEICリスニングセクションの会話問題。2-3人の会話を聞いて3問ずつ答える
- モラルライセンシング:良い行いをした後に少し悪い行動を許してしまう心理現象
- 起動:勉強を始める行為そのもの。教材を開く、アプリを立ち上げる、問題を解き始める最初の一歩
TOEIC試験後、習慣の糸がゆるんだ瞬間
テストが終わった。
ホッとした。
あの日まで、毎日英語に向かうのが自然な流れだった。
気づけばPart5を解いて、通勤中にはPart3を聞いて、カフェに行けば英語を開く。
でも、試験が終わった途端。
その「自然さ」がふっと消えた。
頭の中の”緊張の糸”が、ゆっくり緩んでいく感じ。
別に嫌になったわけじゃない。
でも、少し距離ができた。
そんな感覚だった。
2日後。
9日後。
10日後。
気づいたときには、10日が経っていた。
にっしー試験が終わったら、なんか英語に向かう気持ちが遠くなった。
チャッピーそれ、普通の反応だよ。目標があると頑張れるけど、終わると糸が緩むのは自然なこと。
TOEIC試験から2日後、最初のズレは飲み会の翌朝に来た
テストから2日後の夜、飲み会があった。
翌朝。
頭が明らかに回っていなかった。
「今日は疲れてるし…」
「昨日まで頑張ってたし…」
そう思った瞬間、いつもなら自然に伸びるはずの手が、英語に向かわなかった。
たったそれだけ。
でもこれが最初の”1ミリのズレ”だった。
小さな甘やかしの連鎖
4日目も、5日目も、小さな「自分への許可」が続いた。
4日目:「テストまで頑張ったし」
5日目:「今日は忙しかったし」
7日目:「睡眠不足だったし」
8日目:「移動時間だから気分転換でもいいよね」
ひとつひとつは本当に軽い。
チョコを1つ余分に食べるくらいの、ほんの小さな甘やかし。
罪悪感もない。
崩壊でもない。
でも——
9日後、また飲み会があった。
気づかないうちに、こうした「小さな許可」が8日間続いていた。
その累積が、10日目に一気に「違和感」として現れた。
TOEIC試験から10日後、空港ラウンジで「ズレ」が可視化された
10日目。
出張で早く空港に着いた。
いつも使わないラウンジにいた。
そこで気づいた。
前の自分なら、こういう「ぽっかり空いたスキマ時間」で自然に英語を開いていた。
でもこの日は、まったく違う行動を選ぼうとしていた。
温度はない。
罪悪感も特にない。
ただひとつ——
前の自分と今日の自分の間に、すこし距離ができている感じだけが残った。
「あれ、こんなの初めてだな…」
という静かな違和感。
にっしー空港で英語開かなかったこと、気づいた瞬間ちょっと怖かった。
チャッピーそれが「気づき」のタイミングだったんだね。いつもと違う場所だからこそ、ズレが見えた。
これは「甘え」じゃなく心理現象だった
このとき思ったのは、
「これ、ただの甘えなのかな?」
「頑張ってた日々を、自分で手放してるだけ?」
そんなモヤモヤ。
だからChatGPTに相談した。
そしたら返ってきたのは、
モラルライセンシングという心理名。
それが連続すると、習慣の優先度が下がる。
まさにこれだった。
飲み会も、疲れも、移動も、テストまで頑張った気持ちも。
全部「1回1回の小さな許可」になっていた。
TOEIC習慣で崩れたのは「量」じゃなかった
この10日間で崩れたのは、勉強時間でも集中力でもなかった。
ズレたのは「スタートの切り方」だった。
開かなくなっていた。
ただそれだけ。
だから戻すのも、「量」ではなく「開く」からでいい。
にっしー量が減ったわけじゃなくて、開く回数が減ってたんだ。
チャッピーそう。だから戻すのも「毎日2時間やる」じゃなくて、「毎日開く」だけでいいんだよ。
年末モードの最低ライン
自分の中で、年末はこれだけやると決めた。
- Part5:5問だけ
- Part3:1セットだけ
「やった量」じゃなくて、
「開いたという事実」を残す。
それだけで、緩んだ糸は切れない。
環境じゃなく、スタートの儀式を戻す
今回のことでハッキリした。
カフェでも、移動時間でも、ラウンジでもなく、
本質は「開いたらスイッチが入る」という単純な構造だった。
だから環境の復元じゃなくて、スタートの復元をする。
- 座る
- 開く
- 5問 or 1セット
- 終わりでもOK
これで十分。
—甘やかしは否定しない。間隔だけ整える
モラルライセンシングは人間の標準仕様。
「甘やかし」は悪者じゃない。
ただ、許す「頻度」だけ整える。
- 2日連続で許さない
- 1日ゆるんだら、翌日は5問だけ起動
- 起動さえすれば量は自由
にっしー甘やかしてもいいけど、2日連続はダメってこと?
チャッピーそう。1日休んでも、翌日に5問だけ開けば糸は切れない。量じゃなくて間隔が大事なんだ。
年末は「糸をつなぐ」フェーズ
900点を目指す流れは長い。
焦っても意味はない。
今は「糸を切らさず、1月につなぐフェーズ」。
緩んだ弦は、また少しずつ張れば、また音が鳴るようになる。
年末はこれでいく。
- Part5:5問
- Part3:1セット
- 起動したらOK
- 甘やかしを責めない
- 間隔だけ整える
TOEIC習慣を立て直す:明日から始める3ステップ
- STEP1:明日の「スタート時間」をカレンダーに5分だけ予約する
- STEP2:Part5を5問だけ、Part3を1セットだけに決める
- STEP3:「2日連続で休まない」だけをルール化する
状況別:次に読む記事
- 毎日やってるのに疲れて崩壊した → 044_TOEIC連続11日目の崩壊
- 点数が下がって立て直したい → 020_TOEIC点数が下がった時の対処法
- 毎日 vs 週末、どっちがいい? → TOEICは毎日と週末どっち?一夜漬けが伸びない理由
- ChatGPTで習慣を整えたい → TOEIC初心者におすすめのChatGPT活用法
よくある質問:TOEIC試験後の習慣維持について
Q1. 試験後は完全に休んだ方がいいですか?
試験直後は2-3日休んでもOKです。でもその後は「スタートの切り方」を戻すことが大事。量は最低ラインでいいので、開く習慣を切らさないことが重要です。
Q2. Part5を5問だけで本当に効果ありますか?
あります。目的は「勉強量」じゃなくて「スタートの切り方」を整えること。5問だけでも開いたという事実が、習慣の糸を切らさないんです。
Q3. モラルライセンシングを防ぐ方法はありますか?
防ぐのは難しいです。人間の標準仕様なので。でも「2日連続で許さない」というルールだけ守れば、大きくズレることはありません。
Q4. 年末年始も毎日やるべきですか?
毎日じゃなくてOK。でも「2日連続で休まない」は守りましょう。1日休んだら、翌日は5問だけでも開く。それだけで十分です。
Q5. 量を増やすタイミングはいつですか?
1月から。年末は「糸をつなぐフェーズ」で、量を増やすのは年明けからでOKです。焦って量を増やすと、また崩れます。
— ## この記事のまとめ – TOEIC試験後10日間で習慣の糸が緩むのは、モラルライセンシングという心理現象 – 2日後の飲み会の翌朝から始まった1ミリのズレが、小さな甘やかしの連鎖を生んだ – 10日目の空港ラウンジで気づいた:崩れたのは「量」じゃなく「スタートの切り方」 – 年末は最低ライン:Part5を5問、Part3を1セットだけ – 甘やかしを否定せず、間隔だけ整える – 2日連続で休まない、開いたらOK 試験が終わると、習慣の糸が緩む。 それは甘えじゃなく、人間の標準仕様だった。 量じゃなく、スタートの切り方を整える。 それだけで、糸は切れない。 年末は糸をつなぐフェーズ。 1月にまた走り出すために、今は最低ラインを守る。 —次に読むべき記事
→ TOEIC連続11日目の崩壊|680点→405点で気づいた量から質への転換
習慣の間隔を理解したら、次は「量」と「質」のバランスを知ることが次のステップです。
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