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TOEICは毎日か週末か|一夜漬けが伸びない理由と分散学習の効果

TOEICは「毎日勉強」か「週末まとめて」か。
結論は毎日が圧倒的に有利。理由は分散学習と記憶の仕組み。この記事では、330→605点の実体験をもとに、一夜漬けが伸びない理由を解説する。
TOEIC300〜500点台で「毎日続かない」「週末にまとめたい」と悩む人ほど、一夜漬けの罠にはまりやすい。

3日目に逃げたくなった。7日目に「聞こえた」。

1日目は良かった。集中力もあって、「やった感」もあった。

3日目から辛くなってきた。

リスニングが全然聞き取れない。海外旅行で現地のテレビを字幕なしで見せられてる感覚。「これ、難易度設定間違ってないか?」と思った。

「もっと効率的な勉強法があるんじゃないか」

正直、週末にまとめてやった方が楽なんじゃないかと思った。毎日やるのがしんどくて、一夜漬けに逃げたくなった。

でも7日目。Part3の会話が、初めて「聞こえた」気がした。

あの瞬間、「毎日続けて良かった」と思った。

目次

TOEICは毎日か週末か|21日目に起きたブレークスルー

7日目の「聞こえた気がする」は、まだ不安定だった。10日目も44%のまま。

でも15日目あたりから、明らかに変わった。Part3の会話が「流れ」として入ってくるようになった。

21日目、模試で88%。初回の44%から倍になっていた。

Part3 正答率の推移

1日目
44%
7日目
44%
15日目
66%
21日目
88%

※実際の学習記録より。7日目で「聞こえた」感覚、21日目でブレークスルー。

330
初回
605
21日目
+275点
645
36日目

※実際の学習記録(21日間で330→605点)

もし3日目で諦めて「週末にまとめてやろう」にしていたら?

おそらく今も400点台だったと思う。

なぜTOEICは毎日が強いのか|分散学習の効果

後から調べてわかったことがある。

脳は「繰り返し出会う情報」を重要と判断する。週末に10時間やっても、月曜には半分忘れている。金曜にはほぼリセット。

でも毎日1時間なら、忘れる前に復習できる。だから定着する。

同じ10時間でも定着率は3倍違う

週末まとめて
土曜10時間
20-30%
1週間後の定着率
毎日コツコツ
毎日1.4時間×7日
70-80%
1週間後の定着率

※Cepeda et al. (2006) のメタ分析より

これが「分散学習」と呼ばれるもの。理屈は後から知った。体験が先だった。

TOEIC一夜漬けが伸びない理由|3日目の自分に言いたいこと

「効率的な方法」を探す時間があったら、今日も1時間やれ。

7日目まで続ければ、何かが変わる。21日目まで続ければ、結果が出る。

完璧じゃなくていい。僕も36日中6日はサボった。それでも275点上がった。

できる時間から始める|僕は毎日2.5時間やった

僕は毎日2.5時間やっていた。正直、かなり多い方だと思う。

でも、大事なのは「2.5時間」じゃない。「毎日」の方。

分散学習で大事なのは「頻度」

効果あり
  • 毎日30分
  • 毎日1時間
  • 毎日2.5時間(僕はこれ)
効果薄い
  • 週末だけ5時間
  • 週1回3時間
  • テスト前に一夜漬け

30分でも毎日やれば効果がある。2.5時間でも週1回なら効果は薄い。分散学習の本質はそこにある。

自分ができる時間でいい。30分でも1時間でも。ただし「毎日」がポイント。

忘却曲線と分散学習|なぜ「毎日」が最強なのか

分散学習が効く理由は、脳の仕組みにある。

エビングハウスの忘却曲線によると、人は学んだことを1日後に74%忘れる。1週間後には77%。つまり、週末に覚えたことは、次の週末にはほぼリセットされている。

忘却曲線:復習しないと1週間で77%忘れる

学習直後
100%
20分後
58%
1時間後
44%
1日後
26%
1週間後
23%

※エビングハウスの忘却曲線(1885年)を基に作成

ここで重要なのが「復習のタイミング」。

忘れかけたタイミングで復習すると、記憶は強化される。完全に忘れてからやり直すより、「あれ、なんだっけ…あ、そうだ!」の状態で思い出す方が定着する。

分散学習の最適な復習タイミング

1日後
1回目の復習
3日後
2回目の復習
7日後
3回目の復習
14日後
4回目の復習

毎日勉強すると、この復習サイクルが自然に回る。昨日やった単語を今日また見る。3日前にやった文法が今日の問題で出てくる。

週末だけだと、このサイクルが成立しない。土曜に覚えたことを次に見るのは1週間後。その時にはもう忘れている。

週末10時間 vs 毎日1.4時間|同じ時間でも結果が違う理由

「でも週末にまとめてやった方が集中できる」という人もいる。

確かに、土曜の朝に3時間集中するのは気持ちいい。達成感もある。

でも、記憶の仕組みはそうなっていない。

1ヶ月後の記憶定着率シミュレーション

週末まとめて 毎日コツコツ
学習時間 土曜10時間 毎日1.4時間×7日
復習回数/週 1回 7回
1週間後の定着率 20-30% 70-80%
1ヶ月後の定着率 10-15% 60-70%

※Cepeda et al. (2006) のメタ分析を基に作成

同じ10時間でも、1ヶ月後には4〜6倍の差がつく。これが分散学習の威力。

僕が21日で275点上がったのも、この仕組みのおかげだと思う。毎日やっていたから、復習サイクルが回っていた。

次のステップ

「毎日やる」が大事なのはわかった。じゃあ何をやればいいのか?

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この記事は実際の学習記録(2025年10月6日〜11月10日)を基に執筆した。

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