TOEIC模試を解くだけで満足していないか。形式慣れで20〜50点は伸びる。しかし、解きっぱなしで終わらせると、その効果は半減する。復習で「なぜ間違えたか」を分析すれば、さらにスコアは積み上がる。
📖 TOEIC模試をさらに効果的にする復習法|解きっぱなしで終わらせない3ステップ
📝 復習の意味を理解したのは、TOEICじゃなかった
僕が「復習の意味」を本当に理解したのは、TOEIC以外の試験でだった。別の試験で、何度も同じ間違いをくり返して、「やってるのに成果が動かない」あの停滞を食らったときのことだ。
そこで気づいた。“解く”だけでは、何も定着しない。点を上げるのは、問題を解くことではなく、間違いのパターンを見つけて直す時間だということに。
スコアは出た。けど、何を直せばいいか分からない。僕も最初、そこで止まっていた。
模試を解いた後、こんな状態になっていないか:
– スコアだけ見て満足(または落胆)して終わる
– 解説を読むだけで「分かったつもり」になる
– 間違えた理由を考えず、次の模試に進む
これは全て、模試の効果を半減させる行動だ。
結論から言うと、TOEIC模試は「解く」より「復習」で差がつく。 復習を50分やるだけで、次の模試で同じミスをしなくなる。本番でのスコアが確実に変わる。
この記事では、模試を解いた後にやるべき3ステップを解説する。
—🎯 TOEIC模試復習の3ステップ|50分で完結する分析法
ステップ1:答え合わせ+スコア換算(10分)
模試を解いたら、まず正答数を数える。
やること:
1. 正答数を数える(Part別に記録)
2. 公式問題集の換算表でスコアを確認
3. 「今の実力はこのくらい」と把握
ここで重要なのは、Part別の正答数を記録すること。
例:
– Part5(短文穴埋め30問):30問中18問正解(60%)
– Part6(長文穴埋め16問):16問中10問正解(62%)
– Part7(読解54問):54問中25問正解(46%)
この記録が、次のステップで効いてくる。
ステップ2:間違えた問題の分類(30分)
間違えた問題を全て復習するのは時間の無駄だ。間違えた理由を2つに分類する。
分類1:時間配分ミス
– 焦って読み飛ばした
– 時間がなくて適当にマークした
– 後半の問題を解く時間がなかった
分類2:知識不足
– 単語を知らなかった
– 文法が分からなかった
– 文章の構造が読み取れなかった
この分類をすると、次にやるべきことがわかる。
| 間違いの理由 | 分類 | → 対策 |
|---|---|---|
| 時間配分ミス | 焦って読み飛ばした | Part5,6の解答速度を上げる |
| 単語が分からない | 知識不足 | 頻出単語を覚える |
| 文法が分からない | 知識不足 | 文法書で該当箇所を復習 |
| 文章構造が読めない | 知識不足 | Part7の読み方を練習 |
間違えた問題の中で、「時間があれば解けた」ものと「時間があっても解けない」ものを分ける。これだけで、次の学習方針が決まる。
ステップ3:改善点を書き出す(10分)
分類した結果をもとに、次回の改善点を書き出す。
書くこと:
1. 次回の模試で改善すること(時間配分など)
2. 本番までに補強すべき知識(単語・文法など)
3. 今回の模試で良かった点(継続すること)
例:
【次回の改善点】
- Part5を15分→10分に短縮する
- Part7のシングルパッセージで時間を使いすぎない
【補強すべき知識】
- 接続詞の使い分け(however, therefore)
- Part6の空所補充パターン
【継続すること】
- 設問を先に読む習慣
- Part5の品詞問題は5秒で判断この記録を、次の模試を解く前に見返す。それだけで、同じミスを繰り返さなくなる。
復習が終わるころ、スコアよりも”次は行ける”という感覚が残る。
にっしー復習に時間かけるより、模試をたくさん解いた方が良くない?



模試を10回解いても、同じミスを繰り返すだけだよ。復習で『なぜ間違えたか』を分析しない限り、スコアは変わらない。模試1回+復習50分の方が、復習なしで模試3回解くより効果が高いんだ
❌ やってはいけないTOEIC模試復習法|時間の無駄になる3つの行動
1. 解説を読むだけで終わる
解説を読んで「なるほど」と思っても、次に同じ問題が出たら間違える。
なぜダメか:
– 受動的な学習は記憶に残らない
– 「分かったつもり」で終わる
– 次に同じパターンが出ても気づかない
改善策:
– 解説を読んだ後、自分の言葉で「なぜ間違えたか」を説明する
– 同じパターンの問題を3問解く
2. 全問復習しようとする
200問全ての解説を読むと、3時間以上かかる。その前に疲れて投げ出す。
なぜダメか:
– 時間がかかりすぎて挫折する
– 正解した問題の復習は意味が薄い
– 「復習=苦行」になり、模試を解きたくなくなる
改善策:
– 間違えた問題だけ復習する
– その中でも「知識不足」の問題に絞る
3. スコアだけ見て終わる
模試のスコアを見て、「今回は〇〇点だった」で終わる。
なぜダメか:
– 次に何をすべきか分からない
– 同じミスを繰り返す
– スコアが伸びない理由がわからない
改善策:
– Part別の正答率を記録する
– 「なぜ間違えたか」を分類する
– 次回の改善点を書き出す
📊 実例:僕が実際にやった分析と改善
僕が最初に模試を解いたとき、スコアは330〜460点だった。
Part7は時間切れで13問未着手。Part5は16分もかけて、それでも正答率50%。
そこから、今回紹介した3ステップで復習して、15日後の模試で580点に伸びた。
具体的にどんな分析をして、どんな改善をしたのか。詳しくは「ChatGPT TOEIC勉強法|AIと見つけた苦手と対策。15日で伸ばす計画を立てた話」に書いているので、ぜひ読んでみてほしい。
変わったのは英語力だけじゃない。文法の基礎を固めたことで、「どこで時間を使うか」と「どこを捨てるか」の判断も整った。



復習に何時間かかる?2時間も使いたくないんだけど



50分で終わるよ。答え合わせ10分、間違い分類30分、改善点書き出し10分。模試を解く2時間より短い。この50分が、次の模試のスコアを変えるんだ
✅ まとめ──TOEIC模試は復習で差がつく
模試は”終わらせる”ものではなく、”次につなげる”もの。
今日の1回が、次のスコアを変える。
模試を解いた後、スコアだけ見て終わっていないか。それでは効果が半減する。
復習の3ステップ:
1. 答え合わせ+スコア換算(10分)
2. 間違えた問題の分類(30分)
3. 改善点を書き出す(10分)
この50分で、次の模試が変わる。本番のスコアが確実に伸びる。
今日からやること
1. 直近で解いた模試の間違いを分類する
2. 「時間配分ミス」と「知識不足」を分ける
3. 次回の改善点を3つ書き出す
解くだけじゃなく、”自分の解き方”を観察する時間をつくろう。それが一番コスパのいい”努力のアップデート”だ。
— 📚 関連記事
▶ TOEIC初受験前に模試1回やるだけで50点変わる理由 – 模試の効果を最大化する前提
▶ TOEIC Part7時間切れ対策|Part5,6で時間を作る方法 – 復習で見つけた弱点を解決する
コメント