TOEIC 600点、どのPartから取る?|50問模試の実データで見えた優先順位
結論:600点は長文ではなく、短文で稼ぐ
330点から600点を目指すとき、全部を同じように頑張ろうとすると途中で息が切れる。
苦手より、”取れる場所”に力を注いだ方が、体感スピードがまったく違う。
50問模試で605点相当を取ったとき、意外な発見があった。
頑張っていたPart7(長文)はそこまで点を稼げていなかったのに、
短い問題でしっかり拾えていた。
にっしー長文できないから、600点無理だと思ってた…。



実はそうでもない。データ見たら、Part3・Part4・Part5の短文で稼げてたんだよね。長文を完璧にしなくても、600点は十分”現実的な距離”にある。
この気づきが、学習の負担を半分にしてくれた。
つまり、TOEIC 600点は長文(Part7)ではなく、短文で稼ぐ。
TOEIC 600点 Part 優先順位を明確にすることで、効率的にスコアアップできる。
この記事では、実データから逆算した優先順位を示す。
50問模試で605点相当を取った時の記録
まず、実際のデータを公開する。
実際、あたいもこの頃はPart7に時間をかけすぎていた。
でも、スコアに結びついたのは短文の精度だった。
これは50問30分の簡易模試で605点相当を取得した時の記録。
このデータは、3週間の学習を積んだ時点での実測値。
Partごとの得点差を見ると、努力の”効率のズレ”がはっきり見えてくる。
| Part | 正答数/問題数 | 正答率 | 評価 |
|---|---|---|---|
| Part1 | 1/4 | 25% | E |
| Part2 | 7/13 | 53% | C |
| Part3 | 16/18 | 88% | A+ |
| Part4 | 10/15 | 66% | B |
| L計 | 34/50 | 68% | 345点相当 |
| Part5 | 10/15 | 66% | B |
| Part6 | 4/8 | 50% | C |
| Part7 | 12/27 | 44% | C- |
| R計 | 26/50 | 52% | 260点相当 |
| Total | 60/100 | 60% | 605点相当 |
このデータから見えてくるのは、Partごとのばらつきだ。
600点を超えたとき、実際に点を稼いでいたのはPart3・Part4・Part5の3つだった。
会話で拾って、説明文でつなぎ、文法で支える。
この”得点源の三角形”が、600点に届く最短ルートだった。
データから見えた3つの発見
発見1: Part3・Part4は集中すれば伸びる
Part3で88%、Part4で66%という高い正答率を記録した。
Part3は会話問題。設問を先読みして、会話の流れを追えば、かなりの確率で正解できる。つまり、リスニングの得点源はPart3だ。



Part3、意外と取れるんだな。



設問を先読みして、会話の流れを追う練習をすれば、600点レベルでは80%以上狙えるよ。
発見2: Part1は安定しないが得点源になる
Part1は25%。6問中1問しか取れなかった。
Part1は写真描写問題。語彙力が安定しないと波があるが、ここで狙えると他のPartで楽になる。ただし、積極的に学習しなくていい。
語彙が増えれば自然と取れるようになるので、Part3・Part4を優先しながら、Part1は様子を見る程度でいい。
発見3: Part5は時間かけても正答率重視
Part5は66%(10/15問)。所要時間は7分11秒(1問43秒)。
よく「Part5は1問20秒」と言われるが、実際には1問43秒かかった。しかし、66%という正答率を確保できた。
つまり、Part5では20秒厳守より、取れる問題を確実に取ることを優先すべきだ。
TOEIC 600点 Part 優先順位
実データから逆算した、TOEIC 600点 Part 優先順位を示す。
優先度S: Part3(会話問題)── 得点源
目標正答率: 70%以上
理由:
- 設問先読み+会話の流れ把握で高得点が狙える
- リスニングの得点源
- 600点レベルなら70%を目指す
やるべきこと:
- 設問を先に読む習慣をつける
- 会話の流れを追う練習を反復する
- 選択肢を先に見て、何を聞かれるか予測
優先度A: Part5(短文穴埋め)── 時間かけて66%
目標正答率: 60%以上
理由:
- 時間配分の起点になる
- 20秒厳守より、取れる問題を確実に取る
- 66%確保できれば、Part7に時間を残せる
やるべきこと:
- 語彙問題: 知らなければ即座に飛ばす(5秒)
- 品詞問題: 空欄の前後を見て即答(10秒)
- 文法問題: 文構造を確認して判断(30秒)
- 平均43秒でも66%取れればOK
優先度B: Part2・Part4 ── 60%目標
Part2(応答問題):
- 目標: 60%(実績53%)
- 疑問詞を聞き取る練習
- 消去法で選択肢を絞る
Part4(説明文問題):
- 目標: 60%(実績66%)
- 設問先読み+キーワード把握
- Part3と同じ要領で対策
意外だったのは、長文(Part7)をそこまで伸ばさなくても、
600点ラインには十分届いたということ。
読解は重要だけど、序盤のPartで点を取りきるほうが現実的だった。
焦らずに、まずは”短文で勝てる体”を作ればいい。
優先度C: Part1(写真描写)── 貴重な得点源
目標正答率: 70%(実績25%)
理由:
- 6問しかないが、1問の価値が高い
- ここで取れると他で楽になる
- 語彙が増えれば自然と正答率が上がる
やるべきこと:
- Part3・Part5の学習を優先しながらも、Part1も意識
- 模試で出てきた語彙を覚える
- 写真描写の頻出表現を押さえる
優先度D: Part7(長文読解)── 深追いしない
目標正答率: 50%(実績44%)
理由:
- Part7は時間がかかる
- 600点レベルでは全問解く必要はない
- 短文Partで点を稼ぐ方が効率的
やるべきこと:
- シングルパッセージ(1文書)を優先
- 設問を先に読む
- 本文で該当箇所を探す
- 難しい問題は飛ばす
- 時間切れでも気にしない
Part5の時間配分:20秒厳守より正答率重視
よく「Part5は1問20秒」と言われる。しかし、実データを見るとそう単純ではない。
605点取得時のPart5実績:
- 正答数: 10/15問(66%)
- 所要時間: 7分11秒(1問43秒)
- 理想との差: +23秒/問
時間オーバーした。しかし、66%という正答率を確保できた。



20秒守れてないけど、これで良かったのか?



600点レベルでは、時間削って正答率下げるより、確実に取れる問題を取る方が効果的だよ。
つまり、Part5では20秒厳守より、取れる問題を確実に取ることを優先する。
品詞問題・文法問題で迷ったら、30秒かけてもいい。その代わり、語彙問題は5秒で飛ばす。
結果的に平均43秒でも、66%取れれば十分だ。
この結果を見て、少しホッとした。
全部を完璧にしなくても、積み上げ方を変えれば結果は出せる。
TOEIC600点は”努力量”より”構成力”の勝負だ。
まとめ:全部取ろうとしない600点到達戦略
TOEIC 600点到達には、「取るべきPart」を絞る戦略が有効だ。
TOEIC 600点 Part 優先順位のまとめ:
- S: Part3(70%以上狙う)
- A: Part5(時間かけて66%)
- B: Part2・Part4(60%目標)
- C: Part1(貴重な得点源、70%目標)
- D: Part7(深追いしない)
TOEIC600点までは、”全部を完璧にする”よりも”取れる場所を決める”。
そして、捨てるところを決めてしまおう。
長文(Part7)を深追いしない。
Part1も完璧を目指さない。
Part3・Part4・Part5の三角形を固めれば、600点は現実的な射程に入る。
このデータが示しているのは、努力量の話じゃなく、
“どこで戦って、どこを捨てるか”という選択の話だ。
焦らなくていい。
600点は「センス」じゃなく、「やり方を変えれば届く」。
少しずつでも、”届く感覚”を積み上げていけばいい。
この記事は50問模試の実データから「取るべきPart」の優先順位を整理した。
実際の勉強プロセスや、点数が上下したリアルな記録は
👉 TOEIC300→900点の体験記 で詳しく語っている。
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