Part7時間切れの本質は読解力ではなく、時間配分。Part5を20秒/問、Part6を30秒/問で処理すれば、Part7に57分を確保できる。今日から秒を測り、時間を設計する。

📊 導入|Part7時間切れの原因は読む力ではない
330→605点まで21日、全秒ログ記録。「意志」ではなく「秒配分」でスコアを上げた実例。
605点を達成。Part7は時間切れで最後まで解けない。
「読解力が足りない」と思っていた。
データを見ると違った。
Part7の1問あたりの解答時間は53.4秒。
読む速度自体は問題ない。時間が回ってきていない。
🎯 目標配分(結論を先に)
秒で勝つ配分設計
この配分で、Part7に57分を確保する
今日のゴール:Part7のために5分を捻出する方法を理解し、秒を測る。
Part7が解けない = 読解力不足…と考えがち。
実際は「時間が配られていない」だけ。
戦略ではなく制度の問題。
罪悪感を持つ必要はない。配分を変えれば解決する。
📊 現象→データ|1問あたりの遅れを可視化
605点達成時の実測データ。1問あたりに換算すると、遅れの構造が見える。
⏱️ 時間配分の実測(21日目・605点時)
| Part | 実測 | 目標 | 遅れ | 換算ロス |
|---|---|---|---|---|
| Part5 | 28.7秒/問 | 20.0秒/問 | +8.7秒 | 4分21秒 |
| Part6 | 33.0秒/問 | 30.0秒/問 | +3.0秒 | 48秒 |
| Part7 | 53.4秒/問 | 60.0秒/問 | -6.6秒 | 余裕あり |
| 合計ロス | 5分9秒 | |||
結論:Part5の遅れ4分21秒 + Part6の遅れ48秒 = 5分9秒のロス。
この5分があれば、Part7を最後まで解く。読解力の問題ではなく、配分の問題。
にっしーPart7が時間切れの原因って、読解力じゃなくてPart5,6の遅れだったんだ。



そう。Part7は1問53.4秒で解けている。読む速度は問題ない。時間が回ってきていないだけ。



5分のロスか。これを削れば、Part7を最後まで解けるんだね。



Part5で4分21秒、Part6で48秒。合計5分9秒。この秒数をPart7に転送する。


📊 Before/After|5分の捻出効果
Part6: 8分48秒
Part7: 51分51秒(未完)
残り時間不足
Part6: 8分(-48秒)
Part7: 57分(完走)
+5分9秒の余裕
Part5,6に秒の天井をつければ、Part7に5分が転送される。
Part7時間切れの救済は、Part5,6の秒管理で完結する。
🟣 実行ステップ1|Part5を20秒/問にする【4レーン分類】
制約は自由のための設計
意志で走ろうとすると折れる。
時間を箱にすれば、脳は勝手に最適化する。
秒の天井は、判断を楽にするための制約。
Part5が1問28.7秒かかっている。目標は20秒。
8.7秒の遅れは、問題タイプを見分けていないから。
4レーンに分類して、それぞれに秒の天井をつける。
📋 Part5の4レーン分類
| レーン | 目標 | 判断材料 | 読む範囲 |
|---|---|---|---|
| ① 品詞 | 5秒 | 空欄の前後 | 3語だけ |
| ② 前置詞 | 10秒 | 前後の単語 | 熟語パターン |
| ③ 動詞形 | 15秒 | 主語・時制 | 主語+動詞周辺 |
| ④ 語彙 | 30秒 | 文脈 | 全文 |
重要:レーン①②③は全文を読まない。
品詞・前置詞・動詞形の3レーンは、空欄周辺だけで判断する。
全文読むのは語彙問題だけ。
実際の管理は平均値で十分。
品詞ごとに分類してテストするのは非現実的。
30問の平均が20秒/問になっていればいい。
4レーン分類は「どこで時間を使うか」の目安。



品詞問題で5秒って、かなり速いな。今は全文読んでるから20秒くらいかかってる。



品詞問題は、空欄の前後3語だけ見れば判断できる。「the __ book」なら形容詞、「read __」なら副詞。文全体を読む必要はない。



全文読まなくていいのか。それなら5秒でいけそうだ。



レーン分類の目的は、問題タイプごとに秒の天井をつけること。品詞5秒、前置詞10秒、動詞形15秒、語彙30秒。平均20秒になる。


💡 レーン①:品詞問題の処理(5秒)
例題:品詞(目標5秒)
The strategy was ____ successful.
(A) extreme (B) extremely (C) extremes (D) extremity
処理(5秒で完結)
- 空欄の後ろを見る → successful(形容詞)
- 形容詞を修飾 → 副詞 → (B)
- マーク、次へ
✅ 全文不要。前後3語だけ。
💡 レーン②:前置詞問題の処理(10秒)
例題:前置詞(目標10秒)
The meeting will be held ____ Friday.
(A) at (B) on (C) in (D) by
処理(10秒で完結)
- 後ろを見る → Friday(曜日)
- 曜日はon → (B)
- マーク、次へ
✅ 熟語パターンを瞬時に判断。全文不要。
💡 レーン③:動詞形問題の処理(15秒)
例題:動詞形(目標15秒)
The report ____ by the team yesterday.
(A) submits (B) submitted (C) was submitted (D) submitting
処理(15秒で完結)
- 主語 → The report(単数・受け身必要)
- 時制 → yesterday(過去)
- was submitted → (C)
- マーク、次へ
✅ 主語と時制だけ確認。文脈不要。
💡 レーン④:語彙問題の処理(30秒)
語彙問題だけは文脈を読む。30秒使って判断する。
知らない単語は消去法。迷ったら次へ。
語彙問題に時間をかけすぎない。30秒で切る。
🎯 3日ミニドリル(秒ログ付き)
Part5 3日ドリル(各10問)
・空欄前後3語だけ見る
・全文は読まない
・秒ログ必須:5秒を超えた問題をマーク
・前後の単語で熟語判断
・熟語表を横に置く
・秒ログ必須:10秒を超えた問題をマーク
・主語と時制だけ確認
・受け身の必要性を判断
・秒ログ必須:15秒を超えた問題をマーク
⏱️ 秒ログは自動化する。
手動測定は非効率。Chrome拡張「Button Timer」を使えば、1問の秒数が自動記録される。
今日のドリルは秒ログ付きで実行。
まずは10問だけでいい。
タイマーを回して終わり。
「質」じゃなく慣性を作る。
🟣 実行ステップ2|Part6を30秒/問にする【3レーン分類】
Part6が1問33秒かかっている。目標は30秒。
3秒の遅れは、文脈不要な問題も文章を読んでいるから。
即決レーンと文脈レーンを分ける。
📋 Part6の3レーン分類
| レーン | 目標 | 文脈 | 判断方法 |
|---|---|---|---|
| ① 即決 | 10秒 | 不要 | 品詞・動詞形(Part5と同じ) |
| ② 文脈 | 30秒 | 必要 | 接続詞・代名詞(前後1-2文) |
| ③ 文挿入 | 60秒 | 必要 | 全体の流れ(後回し推奨) |
Part6の16問のうち、約半分(8問)は品詞・動詞形。
Part5と同じ処理で、10秒で即決する。
文挿入問題(4問)は後回しにして、最後に60秒かけて解く。
実際の管理は平均30秒/問。
3レーン分類は「どこで時間を使うか」の指針。
16問の平均が30秒になっていればいい。



Part6も、文脈不要な問題があるんだね。全部文章を読んでた。



品詞・動詞形は文脈不要。これを即決すれば、接続詞・文挿入問題にじっくり時間をかけられる。



でも、Part6って全文読まないと問題解けないんじゃないの?文章の流れを理解しないと。



それがよくある誤解。品詞・動詞形は空欄前後だけで判断できる。接続詞・代名詞は前後1-2文だけ。全文読むのは文挿入問題だけ。16問中4問程度。



文挿入問題が一番時間かかるから、後回しにするのか。



そう。即決できる問題から片付けて、時間のかかる問題は最後。これで48秒の時短ができる。
🎯 Part6の解答順序
効率的な解答順序(秒で勝つ設計)
品詞・動詞形 → 空欄前後だけで判断 → 文脈不要
接続詞・代名詞 → 前後1-2文を読む → 流れを掴む
全体の流れが必要 → 最後に回す → 時間があれば解く
即決する問題から片付ける。時間のかかる問題は後回し。
これだけで、Part6全体で48秒の時短。16問を8分で終わらせる。
⏱️ Web版タイマー|ブラウザで即実行
Part別に秒数を記録、平均時間を自動計算。
このページでそのまま使える。
⏱️ TOEIC 秒トラッカー
Part別に1問ごとの秒数を記録
STARTボタンを押して計測開始
使い方:
1. Part5/6/7 タブを選択
2. STARTで累計タイマー開始
3. NEXTで1問完了(ラップタイム記録、タイマー継続)
4. STOPで計測終了(最後のラップ記録)
5. 「結果をコピー」でテキスト形式で保存
重要:品詞分類は不要。1問解くごとにNEXTを押すだけ。
平均が20秒(Part5)、30秒(Part6)に近づけばいい。
品詞ごとに分けて測定する必要はない。
Part別に独立:Part5で計測中にPart6タブに切り替えても、Part5のタイマーはバックグラウンドで進み続けます。



このタイマー、ブラウザで動くのか。インストール不要で使えるのはいいね。



累計タイマー方式だから、STARTしたら止まらない。NEXTで1問の秒数を記録して、次の問題へ進む。Part別に独立してるから、データが混ざらない。



結果をコピーできるから、スクショじゃなくてテキストで保存できるんだね。



そう。LocalStorageに保存されるから、ブラウザを閉じても記録は残る。Part5を今日やって、明日Part6をやっても問題ない。
📖 Part7の現実|57分で全問は解けない
Part5,6を効率化して、Part7に57分を確保した。
しかし、実際にPart7の問題を解くと、57分では全問解けない。
📊 Part7の実測時間(検証済み)
Part7には3種類の文書タイプがある。
・ダブルパッセージ:2つの文書(メールと返信など)
・トリプルパッセージ:3つの文書(メール+スケジュール+返信など)
実際のPart7サンプル問題(Z会公式)を解いた結果。
1問あたり平均100秒(1分40秒)かかる。
「60秒/問」は非現実的。
| 文書タイプ | 問題数 | 1問あたり | 合計時間 |
|---|---|---|---|
| シングルパッセージ | 29問(10文書) | 60-100秒 | 30-50分 |
| ダブルパッセージ | 10問(2セット) | 96-120秒 | 16-20分 |
| トリプルパッセージ | 15問(3セット) | 144-180秒 | 36-45分 |
| 合計(全問丁寧に解く場合) | 82-115分 | ||
利用可能な時間:57分
不足時間:25-58分
結論:57分では全問丁寧に解くのは不可能。
優先順位をつけて、時間内に解ける問題を確実に取る。
Part7時間切れは避けられない
600→700点レベルでは、Part7を全問解くのは不可能。
目標は「全問解く」ではなく、「解ける問題を確実に取る」。
正答率60%(33/54問)で700点に到達できる。
🎯 Part7の読み方|設問先読み→1回通読→照合
Part7を効率的に解く手順。
本文を何度も読み直すと時間を浪費する。
1回通して読む、最後に照合する。
Part7の処理手順(1文書あたり3-5分)
・設問文と選択肢を全て読む
・キーワードを頭に入れる(「deadline」「Mr. Smith」など)
・問題タイプを把握(事実・指示・推論)
・前から順に読む(戻らない)
・キーワードが出たら、その箇所に印をつける
・止まらず、最後まで読み切る
・印をつけた箇所を再確認
・選択肢と照合してマーク
・迷ったら次へ(戻らない)



設問を先に読むのか。本文を読んでから設問を見るんじゃなくて。



設問を先に読まないと、本文のどこが重要か分からない。キーワードを頭に入れてから読むと、該当箇所で反応できる。



本文を1回しか読まないのか。事実問題、指示問題、推論問題で何度も読み直すと思ってた。



3回読んでたら時間が足りない。1回通して読む、キーワードが出たら印をつける、最後に照合。これで3-5分に収まる。
💡 現実的な優先順位|シングル→ダブル→トリプルは捨てる
57分では全問解けない。優先順位をつけて、時間内に解ける問題を確実に取る。
Part7の優先順位(57分の配分)
・時間配分: 40分
・目標正答率: 70%(20/29問)
・文書が短く、設問も少ない。確実に取る。
・時間配分: 15分
・目標正答率: 60%(6/10問)
・2文書の対応関係を把握する必要がある。時間制限を厳守。
・時間配分: 2分(捨てる)
・目標正答率: 25%
・3文書を読む時間はない。最後に全てマークして塗り残しゼロ。
合計目標:33/54問(61%)
これで700点に到達できる。全問解くことを目指さない。
時間内に解ける問題を確実に取る。
💡 塗り残しゼロルール
トリプルパッセージは時間がない。
最後の2分で、残り15問を全てマーク。
空欄で出すと0点。マークすれば25%の確率で当たる。
塗り残しゼロで提出。
❓ FAQ|よくある質問
Q1. Part7を全問解く方法はないのか?
A. 600→700点レベルでは不可能。
Part7を全問解くには82-115分必要。57分では物理的に無理。
優先順位をつけて、シングル・ダブルを確実に取る。トリプルは捨てる。
全問解くのは800点レベルの目標。今は正答率60%を目指す。
Q2. Part5で20秒ルールが崩れるとき、どうする?
A. 語彙問題は30秒使う。品詞・前置詞・動詞形で20秒超えたら次へ。
迷った問題は後回し。1問に固執すると全体が崩れる。
10問解いて平均20秒なら問題ない。1問1問で厳密にする必要はない。
Q3. Part6の文挿入問題、最速の目印は?
A. 選択肢の文頭を見る。接続詞・代名詞があれば、前の文とのつながりを確認。
「However」「Therefore」「This」などが文頭にあれば、前の文との関係を見る。
文頭に接続詞がない場合は、内容の流れで判断。
50秒を超えたら、時間を区切って次の問題に進む。
Q4. Part7で設問を先に読むと、時間がかかるのでは?
A. 設問を先に読まないと、本文のどこが重要か分からない。
設問を読まずに本文を読むと、何度も読み直すことになる。
設問を先に読む(30秒)→本文を1回通読(2-3分)→照合(1-2分)の順が最速。
本文を何度も読み直す方が時間を浪費する。
🎯 完了状態の未来像
Part5を10分で完答 = Part7に5分増える
→ シングルパッセージに40分使える
→ ダブルパッセージに15分使える
→ Part7の正答率が60%に到達する
Part6を8分で完答 = 時間管理の主導権を取り戻す
→ Part7に余裕を持って入れる
→ 時計を見る回数が減る
→ 配分の不安から解放される
Part7で33/54問正解 = 700点到達
→ トリプルは捨てて、シングル・ダブルに集中
→ 全問解くことを目指さない
→ 時間内に解ける問題を確実に取る
📊 CTA|今日から実行する
秒で勝つTOEIC。配分を設計すれば、Part7で解ける問題を確実に取れる。
今日から、1問ごとの秒を測り、平均値を管理する。
Part5を10分、Part6を8分に収める。
Part7は全問解くことを目指さない。シングル・ダブルに集中する。
📚 関連記事
- 600点達成後の課題|Part1・Part7を立て直す700点への計画
- 3週間で600点を勝ち取った理由――意志ではなく、設計だった
- Part3が聞けない本当の理由|語彙じゃない、聞く前の準備だった
- やる気がいらなくなる仕組み|意志ではなく、設計で動く
📚 参考リンク
- TOEIC公式サイト(最新の試験情報・受験申込)
- 公式TOEIC Listening & Reading 問題集(実戦演習)
- Button Timer(Chrome拡張)(秒の自動記録)
この記事は実際の学習記録(605点達成時のデータ)をもとに執筆。秒トラッカーCSVは、読者の実行を支援するために作成。








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