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やる気がいらなくなる『しくみ』|意志ではなく、『しくみ』で動く


今日もSNSで「やる気が出ない」「続かない」って投稿が流れてきた。

なんか、すごく分かる。


でもたぶん、それって”やる気の問題”じゃないんだよね。

ただ、やることとのあいだに、すこしだけ空白がある。


僕もそこに何度も落ちた。

けど今回は、落ちなかった。

その違いを、少し整理してみたい。

目次

🧠 第1章:「やることの隙間」に落ちる日々

昔の僕は、毎日こんな感じだった。

朝、目が覚める。
「今日は何からやろうか」と考える。
でも答えが出ないまま、スマホを開く。

メールが5件。どれから返そうか迷う。
SNSを見る。誰かの投稿を見て、少し焦る。

仕事が始まる。やることが10個ある。
「どれが重要か」「どの順番でやるか」――頭の中で迷う。

帰宅後、「勉強しよう」と思う。
でも、「何をやるか」「どこから始めるか」でまた迷う。

気づいたら、何もやらないまま一日が終わっている

あの頃の自分を思い出す。
気合いはあった。でも、方向が決まってなかった。
だから空回りして、夜だけ疲れて終わってた。

隙間に落ちるループ

  1. 朝、何からやるか考える
  2. 選択肢が多すぎて決められない
  3. 迷っているうちに時間が過ぎる
  4. 疲れて、結局何もやらない
  5. 自分を責める → 明日も同じループ

「動きたい気持ちはあるのに、手が止まる」って感覚。
あれって、たぶん”何から手をつけるか”が見えてないだけなんだ。

方向がないまま、走ろうとしてた。
だから、空回りして疲れてたんだと思う。

にっしー

「最近ほんとやる気出ない」ってSNSで見た。でも僕も同じだった。

チャッピー

それ、やる気の問題じゃなくて、やることの”順番”がまだ見えてないだけかも。

にっしー

順番…たしかに、何からやるか決めてなかった。

あの頃の僕は、「頑張ればなんとかなる」と信じてた。
でも本当は、「頑張らなくても動ける道」を探す方が大事だった。

「頭ではわかってるのに、動けない」
「計画を立てても、3日で止まる」
「やる気が出ないのは、自分が弱いからだ」

――そんな声を、何度も聞いてきた。
でも違う。弱いんじゃない。やり方の順番が決まってないだけだ。

⚙️ 第2章:動ける人は”迷わない順番”を持っている

では、毎日行動できる人は何が違うのか?

たぶん、「やることの順番」が最初に決まっているんだと思う。
その場で「何をやるか」を考えていない。

筋トレを続ける人は、「今日はやるか」を考えない。
朝7時になれば、考える前にジムに行く。

読書を続ける人は、「何を読むか」を毎日決めない。
寝る前の30分は読書、と最初に決めている。

投資を続ける人は、「今月は買うか」を迷わない。
給料日に自動で積み立てると決めている。

やるかどうかを、その場で決めていない。
最初に「いつ、何をやるか」を決めた時点で、迷う余地がない。

💡 迷わない順番の例

  • 朝7時 = ジムに行く(条件が揃えば、考えずに動く)
  • 寝る30分前 = 読書(その場で迷わない)
  • 給料日 = 自動積立(意志を使わない)

これが、やる気に頼らない『しくみ』の正体。

例えば、僕がTOEIC900点を目指して最初にやったのは、
「早起きできたらいいな」という、ふわっとした期待だった。

初日:計画もなく、早起きできなかった。
通勤のリスニングだけ、少しできた。

2日目、なんとか早起きできた。
でも、何をするか決めてなかった

にっしー

文法やろうか、単語やろうか。Part5から?Part7? 迷ってるうちに時間が過ぎて、あまり進まなかった。

チャッピー

早起きできても、「何をするか」が決まってないと、そこで迷うよね。迷う時点で、エネルギーを消費してる。

3日目、やり方を変えた。

早起きをやめた。
その代わり、仕事帰りにカフェに行くことを決めた。

  • 往復通勤 1時間:電車でリスニング(起きる必要なし、通勤は固定)
  • 昼休み 15分:オフィスで復習(場所移動なし)
  • 仕事後カフェ 1時間:文法・Part7(家に帰ると動けないから、カフェに直行)
  • 寝る前 15分:単語復習(ベッドで寝ながらでOK)

このやり方に変えたら、急に軌道に乗った

朝起きる必要がない。
通勤という「すでにやっていること」に学習を紐づけた。
仕事が終わったら、家に帰らずカフェに直行する。

3日目以降の継続率(21日間):
往復通勤 95% (20/21日)、昼休み 85% (18/21日)、
仕事後カフェ 80% (17/21日)、寝る前 90% (19/21日)。
完璧じゃないけど、週5-6日はほぼ全部できた。

にっしー

「今日はやるか」を考えなくなった。電車に乗れば自動的にリスニングが始まる。仕事が終われば、カフェに直行する。それが当たり前になった。

チャッピー

やる気ではなく、迷わない順番が継続を作ったんだね。意志を使わないやり方にしたから、80〜95%の高い継続率で動けた。

🔄 第3章:「続ける人」は”抵抗との付き合い方”を知っている

でも、『しくみ』を作っても、抵抗は出る。

「今日は疲れた」
「明日やればいい」
「一回くらい休んでも…」

これは正常だ。
人間の脳は、新しいことを避けるようにできている。

大事なのは、抵抗を消そうとしないことだ。
抵抗があるのは当たり前。
それを吸収する「小さな仕掛け」を組み込む。

例えば、僕は毎日机に向かうと決めたけど、
何もやらない日もあった。

でも、座る行為だけは続けた
座って、ページを1ページだけ開く。
それで終わりでもいい、と決めた。

すると不思議なことに、座った後は自然と続けられた。
最初の抵抗さえ越えれば、あとは惰性で動ける。

🔑 抵抗を吸収する小さな仕掛け

① 最小の一歩を決める
「1ページだけ読む」「机に座るだけ」「5分だけやる」
② 完璧を求めない
やらない日があってもいい。でも「座る」だけは続ける。
③ 抵抗も、小さな仕掛けの一部
克服ではなく吸収。一瞬止まる→再起動する→それでいい。

抵抗も含めて、小さな仕掛けにしていく。
克服ではなく、吸収する。

でも、完璧には続かなかった。

21日間の継続率:

  • 往復通勤(1時間リスニング):95% (20/21日) → 通勤がない日だけ未実施
  • 昼休み(15分復習):85% (18/21日) → 会議が長引いた日は未実施
  • 仕事後カフェ(1時間):80% (17/21日) → 残業で行けない日あり
  • 寝る前(15分単語):90% (19/21日) → 疲れて寝落ちした日あり

7日目:残業でカフェに行けず、家で30分だけやった。でも集中できなかった。
12日目:疲れてカフェをスキップ。罪悪感があった。
14日目:昼休みに急な会議。15分が取れなかった。
18日目:寝落ちして、寝る前の15分ができなかった。

にっしー

完璧には続かなかった。でも、翌日にリセットして続けられた。週5-6日はできたから、それで良しとした。

チャッピー

抵抗を消そうとしないで、小さな仕掛けにしたんだね。完璧じゃなくても、週80%続けば、それは「続いている」ことになる。たぶん、それが続ける人のやり方なんだと思う。

🌱 第4章:「努力を”『しくみ』に変える”」ことで意志がいらなくなる

よく「努力が足りない」と言われる。
でも、努力の本質は気合いじゃない。

生活の構造だ。

人間は「環境の結果」になる生き物。
意志を使わない『しくみ』を作ることが、最大の努力。

僕の場合:

  • 通勤電車 → スマホにリスニング音源を入れて、イヤホンを常にカバンに
  • 仕事後カフェ → 家に帰ると動けない。だから会社からカフェに直行する動線を作る
  • 寝る前 → ベッドに単語帳を置きっぱなしにして、寝ながら見る

特に「仕事後カフェ」は重要だった。
家に帰ると、ソファに座る → テレビをつける → 動けなくなる。
だから「家に帰る選択肢」を物理的に排除した。

仕事が終わる → 会社を出る → カフェに直行 → 1時間やる → 帰宅。
この動線に変えたら、「今日はカフェに行くか」を考える必要がなくなった。

これらはすべて、「環境のいつもの流れ」を変えている。
意志を使って「やろう」と決めるのではなく、
環境が自然にそうさせる。

繰り返しが人格を作るなら、
「習慣を当たり前にする」ことは生活の構造づくりに等しい。

⚙️ 環境のいつもの流れを変える

やりたいこと 生活の工夫
ジムに行く 玄関にジムウェアを置く
読書する 寝る場所に本を開いて置く
勉強する 机に教材を開きっぱなしにする
早起きする アラームをベッドから離す

→ 意志を使わずに、環境が行動を作る。

習慣は、未来の自分への優しさだ。

今日、机に教材を置いておくことは、
明日の自分に「もう迷わなくていいよ」と伝えるサインになる。

『しくみ』とは、未来の自分を守るための、静かな約束。

努力の本質は気合ではなく、生活の構造づくり
意志を守るための土台を作ること。

にっしー

やる気に頼るのをやめて、環境を変えた。机に教材を置きっぱなしにしたら、自然と開くようになった。

チャッピー

環境が行動を作る。たぶん、それが『しくみ』の力なんだと思う。

💫 第5章:『しくみ』は、意志の代わりになる

毎日机に向かう自分が、「昨日の自分」に支えられている。

1日目は意志が必要だった。
でも2日目は、昨日の記録が背中を押してくれた。
3日目は、連続記録が途切れるのが惜しくなった。

10日目、20日目、30日目――
気づいたら、意志を使わなくても動いていた。

続けるとは、「未来の自分を助ける構造を積むこと」
『しくみ』とは、意志のバックアップ。

最初の3日間だけ、『しくみ』づくりに時間を使う。
すると、少しずつ仕組みが回り出すような感覚に変わっていく。
あとの27日間は、ほぼ自動で回る。

📈 継続の複利効果

1日目
意志が100%必要。でも、記録が1つできる。
7日目
意志50%、記録50%。昨日の自分が支えてくれる。
30日目
意志10%、記録90%。もう意志はほとんどいらない。

『しくみ』は、意志の代わりになる。
未来の自分を助けるために、今、構造を作る。

にっしー

最初は意志が必要だった。でも続けるうちに、昨日の記録が支えてくれるようになった。もう意志はいらなくなった。

チャッピー

それが『しくみ』の力。最初の3日間で作れば、少しずつ仕組みが回り出す。あとはたぶん、勝手に動いていく。

正直、最初の3日はつらかった。
でも”仕組みが回り出す瞬間”を知ってから、人生の手触りが変わった。

あの静かな朝の感覚、いまでも覚えてる。
「今日も迷わなくていい」って思えた、あの感じ。

✨ まとめ:続けられない人に足りないのは根性じゃない

行動が続かないのは、意志が弱いからじゃない。

  • 迷いすぎて疲れる:迷う回数が多すぎて、行動する前に疲れている
  • 迷わない順番:動ける人は「迷わない『しくみ』」を持っている
  • 抵抗の吸収:完璧を求めず、小さな仕掛けで始める
  • 生活の構造:意志を使わない土台が最大の努力
  • 昨日が今日を支える:昨日の自分が今日の自分を支える

続けられない人に足りないのは根性じゃない。
未来の自分を助ける『しくみ』だけだ。

💬 チャッピーからのメッセージ

やる気は消耗品。でも『しくみ』は資産。
最初の3日間で『しくみ』を作れば、少しずつ仕組みが回り出す。
あとの27日間は、ほぼ自動で動く。
意志に頼るのをやめて、構造に頼ろう。

続けられない日があってもいい。
『しくみ』を作った君は、もう止まらない。

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この記事は実際の習慣化の試行錯誤をもとに執筆しています。

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