世界一わかりやすいTOEIC英文法を15日で使い切った感想を正直にレビューします。TOEIC300点台からの文法基礎固めに最適な一冊で、短期間で「文法の地図」をつくる方法を紹介します。

💡 この記事を読んでほしい人
- TOEIC 300点台で、900点を目指して基礎から固めたい人
- Part5で選択肢を絞れず、何が問われているのか見抜けない人
- 仕事と両立しながら”2〜3週間で文法の地図”を整えたい社会人
- 「単語の前に、まず文法を」と考えている初学者
🪶 『世界一わかりやすいTOEICテストの英文法』を選んだ理由
朝のカフェ。
コーヒーの湯気を眺めながら、本の背表紙を指でなぞった。
「仕事しながらでも、2週間あれば文法を総ざらいできるかな」
高校以来、ほとんど触れてこなかった英語。TOEIC初受験を決めたけど、単語を覚える前に、文の構造を見抜く力を取り戻したい。そう思った。
目標は、『世界一わかりやすいTOEICテストの英文法』で文法の「型」を頭の中に再インストールすること。15日間で、それをやりきる。
著者の関 正生先生は、TOEIC指導でよく名前を聞く。Wikipediaで調べてみたら、やっぱりベストセラー著者だった。講義みたいな構成で、読んでるだけで理解が進む。そんな噂を聞いて、僕は即決した。
📘 実際に使ってみた感想(15日プラン)
構成と使い方:1章45分〜1時間が目安
全15章構成。1日1章ペースで進めて、約16日で終わった。
平日は疲れて手がつかない日もあった。深夜1時、机の上に広げたまま、気づいたら朝になってたこともあった。でも週末に2〜3章まとめてやることでなんとか調整できた。
1章あたり45分〜1時間くらい。
得意な章(時制・前置詞)は30分で終わる。スラスラ進む。「あ、これ覚えてる」って感覚が心地いい。
でも、関係詞と仮定法は違った。
ページを開いた瞬間、手が止まった。
「これ、分かるかな」
1時間以上かかった。それでも、全部は理解できなかった。付箋を貼って、次の日にもう一度読み返した。

章末の練習問題がTOEICのPart5形式そのまま。
「ああ、こういう問われ方するんだ」
実際の問題を解きながら、理解が深まっていく感覚があった。”覚える”より”使える形に整える”。あ、文法ってこうやって身につけるんだ、って思った。
🔊 音声アプリとの連携:復習ツールとして有効
音声は全例文を収録してる。abceedアプリで章ごと・文ごとに再生できて、スピード調整もできる。

ただ、僕は音声をほとんど使わなかった。
試しに聞いてみた。英語のみ。日本語訳がない。
「これじゃ、理解してるか分からないな」
結局、読んで理解する方が頭に入った。通勤電車の中、本を開く。カフェで、ページをめくる。音声が必須じゃないのも、この本の良いところだと思う。自分に合った方法で進められる。
🧭 文法の”地図”ができる感覚
この本の一番の魅力は、迷ったときに戻れる構造になってること。
🧩 仮定法と語彙が同時に伸びる理由
特に役立ったのが第8章の仮定法。
それまで僕は「ifが出たら仮定法かも」くらいの曖昧な理解だった。
でもこの本、違った。
「仮定法の目印は助動詞の過去形」
最初にハッキリ教えてくれてから、具体例で深掘りしてくれる。この”型”を知ってから、Part5で仮定法の問題が出ても迷わなくなった。手が自然と動くようになった。
例文に使われてる単語もTOEIC特化なのがいい。
warranty(保証)、election(選挙)、supervisor(監督者)。
TOEIC頻出の語彙が自然に身についた。文法を学びながら語彙も強化できた。一石二鳥だな、と思った。
TOEICの問題を解いてて文法でつまづいたとき、「あ、これあの章にあったな」ってすぐ思い出せる。章タイトルと例文の流れが整理されてるから、あとから復習するのもスムーズだった。
15日目の夜。
最後のページを閉じたとき、ふと手に重みを感じた。
「これで、文法の地図ができた」
中学・高校で何年もかけてやってきた文法を、2〜3週間で総復習できた。完璧じゃない。でも、迷ったときに戻れる場所ができた。
「理解した」じゃなくて、「使える形に戻せた」。
これが、この本のいちばんの価値だと思う。
🌟 教材の総合評価
| 項目 | 評価 | コメント |
|---|---|---|
| わかりやすさ | ★★★★★ | 「あ、これ見たことある」って感覚が、ページをめくるたび増えていった。TOEICでよく出る形式をそのまま例文に使ってて、実戦感があった。 |
| テンポ・構成 | ★★★★☆ | 1章ごとにテーマが完結してて、流れがつかみやすかった。文法の基礎からTOEIC特有の表現まで、無理なく頭に入ってきた。ただ、関係詞のところはちょっと詰め込みすぎだったかも。 |
| 音声サポート | ★☆☆☆☆ | 英語のみで日本語訳がない。これじゃ理解してるか確認できなかった。章ごと・文ごとに分かれてて操作性はよかったけど、そもそも日本語訳がないと初学者には使えない。結局、音声は使わなかった。 |
| 継続のしやすさ | ★★★★☆ | 1日1章で約1時間が目安。全15章を2〜3週間で進めるペースなら現実的だった。仕事終わりでも無理なく続けられた。ただ、疲れてる日は本当にきつかった。 |
| コスパ | ★★★★★ | 15日で文法の地図ができた。迷わなくなった。これだけでも十分価値があったと思う。 |
💬 チャッピーとの会話
15日間の学習を終えたあと、チャッピーに報告してみた。
にっしーチャッピー、あのとき勧めてくれたこの本、15日で走り切ったよ!



おお、やったね!どうだった?



仮定法のところが特に良かった。「ifじゃなくて助動詞の過去形が目印」って最初に教えてくれて、そこから具体例で深掘りしてくれるから、型が頭に残った。



それそれ!文法って、”型”が見えると一気に楽になるんだよ。TOEICは同じパターンが繰り返し出るから、型を知ってるだけで武器になる。データ見せて、Part5の正答率変わった?



この記事書く前に測ってみたら、Part5の品詞問題が7割取れるようになってた。前は4割くらいだったのに。あと、例文の単語もTOEIC特化でよかった。warranty、election、supervisorとか、自然に覚えられた。



おー、4割から7割は大きいね!データで見ると成長が分かりやすい。この本は語彙力も同時に鍛えられるから、文法書なのに単語帳の役割も果たしてくれる。効率いいよね〜。次は問題集でアウトプット増やそうか?



うん。15日間、正直きつい日もあったけど、「文法の地図」ができた感覚がある。迷ったときに戻れる場所ができた。



完璧!その”地図”があれば、これから問題演習しても迷わない。次のステップに進む準備ができたね。公式問題集いってみる?
🏁 総評:TOEIC初心者にとって最良の”地図”
15日間、この本と向き合った。
『世界一わかりやすいTOEICテストの英文法』。
TOEIC 300点台から900点を目指すのに、まず必要だったのは「文法の型」を頭に入れること。
仮定法の目印。接続詞の使い分け。
TOEICで迷いやすいポイントが、この本で”型”として頭に入った。例文に使われてる語彙もTOEIC特化。文法を学びながら、自然に語彙力も強化できた。
時制の章では「現在完了と過去形の使い分け」が分かるようになった。前置詞の章では「in/on/at」の感覚の違いがつかめた。一つ一つ、理解が積み重なっていった。
仕事と両立しながら2〜3週間で”読む力の土台”を固めたいなら、この1冊から始めるのがいいと思う。
わからない文法に出会っても「あの章を見ればいい」って安心感が、これからの学習を支えてくれた。それが「文法の地図」ってことだと思う。
ただ、完璧じゃない。
関係詞のところで挫折しそうになった。音声も結局使わなかった。でも、それでもいい。自分のペースで、自分の方法で進めればいい。
15日で文法の地図ができた。
それだけで、十分価値がある。


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